スズメ(巣) 駆除

ベランダや屋根裏にできたスズメの巣によるフンや騒音にお困りではないでしょうか。

スズメの巣は鳥獣保護管理法により、卵やヒナがいる場合は許可なく駆除することができません。

安全かつ確実に問題を解決するには、専門業者への依頼が最善です。

この記事では、スズメの巣の駆除にかかる料金相場から、失敗しない優良業者の選び方、再発防止策までを分かりやすく解説します。

被害が拡大する前に対処するための正しい知識を身につけましょう。

目次

スズメの巣は勝手に駆除できない?鳥獣保護管理法に注意

家の軒先やベランダ、換気扇のフードの中などにスズメが巣を作ってしまい、フンや鳴き声にお困りではないでしょうか。

「今すぐどうにかしたい」と焦る気持ちは分かりますが、ご自身で巣を撤去するのは少し待ってください。

実は、スズメの巣を許可なく駆除することは、法律で禁止されている可能性があるのです。

ここでは、その理由である「鳥獣保護管理法」について詳しく解説します。

卵やヒナがいる巣の駆除は法律違反の可能性

日本には、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(通称:鳥獣保護管理法)という法律があります。

この法律は、スズメを含む多くの野生の鳥獣を保護することを目的としており、許可なく捕獲したり、傷つけたり、殺したりすることを固く禁じています。

重要なのは、この法律が鳥の成鳥だけでなく「卵」や「ヒナ」も保護の対象としている点です。

そのため、巣の中に卵やヒナがいる状態で巣を撤去する行為は、間接的に卵やヒナに危害を加えることになり、法律違反とみなされる可能性が非常に高いのです。

たとえご自身の所有する敷地内であっても、この法律は適用されます。

もし違反してしまった場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則が科されることがあります。

軽い気持ちで巣を落としてしまった結果、思いがけないトラブルに発展するケースも少なくありません。

ただし、スズメが巣立った後で、中に卵もヒナもいないことが確実な「空の巣」であれば、鳥獣保護管理法の対象外となるため、撤去することが可能です。

しかし、巣の中に卵やヒナがいないかを正確に判断するのは、特に高所や狭い場所では非常に困難で危険を伴います。

そのため、自己判断は避け、まずは専門家に相談することが賢明です。

フンや騒音被害があってもまずは専門業者への相談が必須

「毎日フンをされて汚いし、早朝からの鳴き声で眠れない。こんなに被害が出ているのに、なぜ駆除できないのか」と感じる方も多いでしょう。

スズメの巣による被害は、建物の美観を損なうだけでなく、悪臭やアレルギーの原因となるダニ・ノミの発生、金属部分の腐食など、衛生的にも経済的にも深刻な問題を引き起こします。

しかし、どれだけ切実な被害があったとしても、法律の規定が優先されます。

ご自身の判断で駆除に踏み切ってしまうと、前述した法的な罰則を受けるリスクを負うことになります。

また、高所での作業は転落事故の危険も伴いますし、巣をただ落とすだけでは、スズメが同じ場所に再び巣を作ってしまう可能性も高いです。

そこで重要になるのが、専門の駆除業者への相談です。

害鳥駆除の専門業者は、鳥獣保護管理法を遵守した上で、安全かつ効果的な対策を提案してくれます。

現地調査を通じて巣の状況(卵やヒナの有無)を正確に把握し、法律に触れない適切なタイミングや方法で駆除作業を行うことが可能です。

被害に悩んだら、まずは無料相談や見積もりを行っている専門業者に連絡し、プロの視点からアドバイスをもらうことが、問題を安全かつ確実に解決するための第一歩となります。

スズメの巣を放置する危険性とは?主な被害例

自宅の軒下や屋根の隙間にスズメの巣を見つけても、「鳥獣保護管理法があるから手を出せない」「ヒナが巣立つまで待とう」と放置してしまうケースは少なくありません。

しかし、スズメの巣を放置することは、ご自身やご家族の健康、そして大切な住まいに深刻な被害をもたらす危険性をはらんでいます。

ここでは、スズメの巣が引き起こす具体的な被害について詳しく解説します。

フンによる悪臭や建物の腐食

スズメの巣が作られると、その周辺は親鳥やヒナのフンで大量に汚染されます。

溜まったフンは、特に気温と湿度が上がる梅雨から夏にかけて強烈な悪臭を放ち、窓を開けることができなくなったり、洗濯物に臭いが移ったりと、日常生活に大きな支障をきたします。

この臭いが原因で近隣トラブルに発展する可能性も否定できません。

さらに、スズメのフンは酸性であるため、金属製の雨樋やベランダの手すり、給湯器やエアコンの室外機などを腐食させ、サビを発生させる原因となります。

外壁やコンクリートに付着すれば、シミになって簡単には落ちなくなり、建物の美観を損なうだけでなく、塗装の劣化を早めて資産価値の低下を招くことにもつながります。

鳴き声による騒音被害

スズメは日の出とともに活動を始めるため、早朝のまだ暗い時間帯から「チュンチュン」という鳴き声が始まります。

巣が寝室の近くにある場合、この鳴き声によって安眠を妨げられ、睡眠不足や日中の集中力低下、慢性的なストレスの原因となることがあります。

特に繁殖期には、親鳥がヒナにエサを運んでくるたびに、ヒナたちが大きな声で鳴き続けるため、騒音は一日中続くことも珍しくありません。

この絶え間ない騒音は、精神的な苦痛を増大させ、穏やかな生活を脅かす深刻な問題です。

ダニやノミなど害虫の発生源に

スズメの巣を放置する上で最も警戒すべきなのが、健康被害に直結する害虫の発生です。

スズメの体や巣には、人の血を吸う「トリサシダニ」やノミ、シラミといった外部寄生虫が大量に潜んでいます。

これらの害虫は巣の中で繁殖し、やがて巣からあふれ出して室内に侵入してくることがあります。

トリサシダニに刺されると、アレルギー反応によって激しいかゆみや赤い発疹といった皮膚炎を引き起こします。

特に、ヒナが巣立った後の巣は、吸血対象を失ったダニが新たな宿主を求めて人間の生活空間に移動してくるため、被害が急増する傾向があり非常に危険です。

また、乾燥したフンやダニの死骸はアレルゲンとなり、吸い込むことで喘息やアレルギー性鼻炎を発症・悪化させるリスクもあります。

スズメの巣駆除を業者に依頼するメリット

「スズメの巣くらいなら自分で…」と考える方もいるかもしれませんが、安易な自己判断は法律違反や思わぬ事故につながる危険性があります。

専門の駆除業者に依頼することで、安全かつ確実に問題を解決できます。

ここでは、業者に依頼する具体的なメリットを4つのポイントに分けて詳しく解説します。

法律を遵守した安全な駆除

スズメは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって保護されている野生動物です。

そのため、たとえ自宅の敷地内であっても、都道府県知事の許可なく卵やヒナのいる巣を勝手に駆除・捕獲することは法律で禁止されています。

違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

専門業者は、この鳥獣保護管理法を熟知しています。

法律に則った適切な手続きを行い、自治体の許可が必要な場合はその申請も含めて対応してくれます。

例えば、巣に卵やヒナがいる場合は、巣立つまで待ってから駆除を行うか、正式な許可を得てから作業するなど、状況に応じた最善の方法を選択します。

法律違反のリスクを心配することなく、安心して任せられる点が最大のメリットです。

高所など危険な場所でも対応可能

スズメは外敵から身を守るため、人の手が届きにくい場所に巣を作る傾向があります。

具体的には、屋根の軒下、雨樋、戸袋、シャッターボックスの中、換気扇のダクト、壁の隙間などが挙げられます。

これらの場所は高所であることが多く、一般の方が作業するにははしごや脚立が必要になりますが、慣れない高所作業は転落などの重大な事故につながる危険性が非常に高いです。

その点、プロの業者は高所作業の専門家でもあります。

安全帯やヘルメットなどの安全装備はもちろん、作業場所によっては足場を組むなど、専門的な機材と技術で安全を確保しながら作業を行います。

ご自身で危険を冒すことなく、手の届かない厄介な場所の巣も安全かつ完全に取り除いてもらえるのは、業者に依頼する大きな利点です。

巣の撤去から清掃消毒まで一括で依頼できる

スズメの巣の被害は、巣そのものだけではありません。

巣の周辺には大量のフンがこびりつき、悪臭の原因となるだけでなく、乾燥して空気中に飛散したフンを吸い込むことで健康被害を引き起こす可能性もあります。

また、巣の中や周辺には、ダニやノミ、シラミといった人体に害を及ぼす害虫が繁殖しているケースも少なくありません。

専門業者は、単に巣を撤去するだけでなく、その後の清掃・消毒作業まで徹底して行います。

高圧洗浄機によるフンの除去や、専門的な殺菌・消毒剤、殺虫剤を使用して、病原菌や害虫を根本から駆除します。

これにより、悪臭やアレルギー、感染症のリスクを解消し、衛生的な環境を取り戻すことができます。

個人では難しいレベルの清掃と衛生管理まで一括で任せられる安心感は、業者ならではのメリットです。

再発防止策まで徹底してくれる

スズメは帰巣本能が非常に強く、一度巣を作って安全だと認識した場所には、翌年以降も繰り返し巣を作ろうとします。

そのため、ただ巣を撤去しただけでは、またすぐに同じ被害に悩まされる可能性が高いのです。

プロの業者は、スズメの生態や習性を深く理解しており、駆除後の「再発防止」まで見据えた対策を講じてくれます。

建物の構造を細かくチェックし、スズメが侵入経路として利用しそうなわずかな隙間や穴を、専用のネットやパンチングメタル、パテなどで物理的に塞ぎます。

また、巣を作られやすい軒下やベランダの手すりなどには、防鳥ネットや剣山(バードスパイク)を設置するなど、状況に応じた最適な再発防止策を提案・施工してくれます。

一度きりの駆除で終わらせず、長期的な安心を手に入れられる点は、専門業者に依頼する非常に大きな価値と言えるでしょう。

スズメの巣の駆除にかかる料金相場

スズメの巣の駆除を業者に依頼する際、最も気になるのが料金ではないでしょうか。

費用は巣の場所や被害状況によって大きく変動するため一概には言えませんが、料金相場を知っておくことで、適正価格で信頼できる業者を選ぶための重要な判断基準になります。

ここでは、スズメの巣の駆除にかかる料金の目安と、その内訳について詳しく解説します。

基本的な駆除料金の相場は約2万円から

スズメの巣の駆除にかかる基本的な料金相場は、約20,000円~80,000円程度です。

この金額には、手の届く範囲にある巣の撤去、簡単な清掃・消毒作業、出張費などが含まれていることが一般的です。

ただし、これはあくまで最低限の目安であり、実際の費用は次に解説する巣の場所や規模、作業の難易度によって大きく変わってきます。

巣の場所や規模による料金の違い

駆除料金を左右する最大の要因は、巣が作られた場所とその規模です。

場所によって作業の難易度や危険性が異なり、料金に直接反映されます。

  • 比較的簡単な場所(基本料金内で収まることが多い):
    • ベランダ、カーポートの軒下、手が届く範囲の雨どいなど。
    • 作業員がはしごを使って安全に作業できる場所は、追加料金が発生しないケースがほとんどです。
  • 作業が難しい場所(追加料金が発生しやすい):
    • 屋根裏・天井裏: 閉鎖的で狭い空間での作業となり、点検口からの進入や特殊な機材が必要になるため、10,000円~30,000円程度の追加料金がかかることがあります。
    • 壁の隙間・通気口・換気扇フード内: 巣の撤去のために一部を分解したり、専用の道具を使ったりする必要があるため、難易度に応じた追加費用が発生します。
    • ソーラーパネルの下: パネルを傷つけずに作業する必要があり、専門的な技術と知識が求められるため、高額になる傾向があります。30,000円以上の追加料金が見込まれます。
    • シャッターボックス内: シャッターを分解して巣を撤去する必要があり、専門的な作業となるため追加料金の対象となります。

また、巣が複数箇所に作られていたり、長年放置されて巨大化していたりする場合も、作業時間や手間が増えるため料金は高くなります。

足場が必要な場合の追加費用

巣が2階の屋根や3階以上の高所にある場合、はしごだけでは安全な作業が困難なため、足場の設置が必要になることがあります。

足場の設置は専門の会社に外注することが多く、駆除費用とは別に高額な費用が発生する要因となります。

足場の設置費用は、家の大きさや形状にもよりますが、一般的な戸建て住宅で約100,000円~300,000円程度が相場です。

高所作業車(スカイマスターなど)を使用する場合もあり、そのレンタル費用として1日あたり30,000円~50,000円程度の追加料金がかかることもあります。

高所での作業が想定される場合は、見積もりの際に足場の要否と費用について必ず確認しましょう。

料金に含まれる作業内容の内訳

業者から提示される見積もり金額には、具体的にどのような作業が含まれているのでしょうか。

料金の内訳を理解しておくことで、複数の業者を比較検討しやすくなります。

一般的に、駆除料金は以下の項目で構成されています。

巣の撤去費用

スズメの巣そのものを物理的に取り除く作業にかかる費用です。

これには、作業員の技術料や人件費、基本的な機材の使用料などが含まれます。巣の場所の難易度に応じて変動する、駆除作業の基本となる料金です。

なお、スズメの卵やヒナがいる巣は、原則として鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)により保護されているため、自治体の許可なく駆除できません。

多くの業者はヒナの巣立ちを待ってから作業を行いますが、もし許可申請が必要な場合は、その代行費用が別途発生することもあります。

フンの清掃と消毒費用

巣を撤去しただけでは、衛生的な問題は解決しません。

巣の周りには大量のフンがこびりついていることが多く、悪臭の原因になるだけでなく、ダニやノミ、病原菌の温床となります。

そのため、巣の撤去後には周辺の徹底的な清掃と、専門的な薬剤を使った消毒・殺菌作業が不可欠です。

この清掃・消毒費用は、フンの量や汚染範囲の広さによって変動します。

侵入経路の封鎖など再発防止策の費用

スズメは非常に帰巣本能が強い鳥です。一度巣を撤去しても、侵入経路がそのままでは同じ場所に再び巣を作られてしまう可能性が極めて高くなります。

そのため、駆除作業と合わせて再発防止策を講じることが非常に重要です。

主な再発防止策と費用の目安は以下の通りです。

  • 金網やパンチングメタルでの穴塞ぎ: 換気口や壁の隙間など、スズメの侵入口となりうる箇所を物理的に塞ぎます。1箇所あたり5,000円~15,000円程度が目安です。
  • 防鳥ネットの設置: ベランダや軒下など、広範囲を物理的に覆って侵入を防ぎます。設置面積によって費用は大きく変わり、数万円から十数万円かかる場合もあります。
  • 剣山(バードスパイク)の設置: スズメが留まりやすい雨どいや手すり、梁の上に設置し、物理的に着地できなくします。設置する長さによって費用が変動します。

これらの再発防止策の費用は、使用する資材費と施工費で構成されます。

被害を根本的に解決するためには必須の作業となるため、見積もりに含まれているか、含まれていない場合は別途いくらかかるのかを必ず確認しましょう。

失敗しないスズメ駆除業者の選び方 5つのポイント

スズメの巣の駆除は、専門的な知識と技術が必要なため、業者選びが非常に重要です。

しかし、数多くの業者の中から信頼できる一社を見つけるのは簡単ではありません。

中には、高額な追加料金を請求したり、不十分な作業で再発を招いたりする悪質な業者も存在します。

ここでは、スズメ駆除で失敗しないために、優良な業者を見極める5つの重要なポイントを詳しく解説します。

ポイント1 自治体の許可や資格の有無を確認する

スズメを含む多くの野生鳥獣は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって保護されています。

そのため、卵やヒナがいる巣を無許可で駆除することは法律で禁じられており、違反した場合は罰則が科される可能性があります。

信頼できる業者は、この法律を遵守するための適切な許可や資格を保有しています。

業者を選ぶ際には、まず公式サイトなどで以下の点を確認しましょう。

  • 鳥獣捕獲等事業の登録
    都道府県知事から「鳥獣捕獲等事業者」としての認定を受けているか確認しましょう。これは、法律に基づいた安全な捕獲事業を行うための重要な登録です。
  • 狩猟免許の保有
    作業員が「わな猟免許」や「網猟免許」などの狩猟免許を所持しているかも、技術力の一つの指標となります。

これらの許可や資格は、業者が法律を理解し、専門的な知識を持って安全に駆除を行う証明となります。

問い合わせの際に、どのような許可や資格を持っているか、遠慮なく質問してみましょう。

ポイント2 見積もりの内容が明確か

料金トラブルを避けるために、見積もりの内容をしっかり確認することが不可欠です。

「駆除作業一式」といった曖昧な記載ではなく、作業内容ごとの料金が明記されているかチェックしましょう。

優良な業者の見積書には、通常、以下のような内訳が記載されています。

  • 基本作業費(巣の撤去)
  • フンの清掃・消毒費
  • 高所作業費や足場の設置費(必要な場合)
  • 侵入口の封鎖など再発防止策の費用
  • 出張費・諸経費

また、「見積もり無料」を謳っている業者を選ぶのが基本です。

契約を急かしたり、見積もり内容について質問しても明確な回答がなかったりする業者は注意が必要です。

後から高額な追加料金を請求されるケースを防ぐためにも、必ず複数の業者から相見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討することをおすすめします。

ポイント3 駆除実績や口コミ評判をチェックする

業者の技術力や信頼性を客観的に判断するために、過去の実績や第三者からの評判を確認しましょう。

特に、スズメの駆除に特化した実績が豊富かどうかは重要なポイントです。

  • 公式サイトの施工事例
    業者の公式サイトに、写真付きで具体的な施工事例が掲載されているか確認します。どのような場所(屋根裏、戸袋、換気扇など)の巣を、どのように駆除したのかが分かると、技術力を判断する材料になります。
  • 口コミやレビューサイト
    Googleマップのレビューや、専門業者を紹介するプラットフォーム(くらしのマーケット、ミツモアなど)での口コミを参考にしましょう。良い評価だけでなく、悪い評価の内容とその業者側の対応まで見ることで、企業の誠実な姿勢がうかがえます。ただし、公式サイトに掲載されている「お客様の声」は参考程度に留め、第三者による客観的な評価を重視することが大切です。

ポイント4 保証やアフターフォローが充実しているか

スズメは帰巣本能が非常に強い鳥です。一度巣を撤去しても、侵入経路が塞がれていなければ、同じ場所に再び巣を作られてしまう可能性があります。

そのため、駆除後の保証やアフターフォローの有無は、業者選びの重要な基準となります。

以下の点を確認しましょう。

  • 再発保証の有無と期間
    「保証期間内に再度巣を作られた場合は無償で対応」といった保証があるかを確認します。保証期間は業者によって異なりますが、一般的には1年〜5年程度が目安です。保証内容が記載された保証書を発行してくれる業者を選ぶと、より安心です。
  • アフターフォローの内容
    駆除後の定期点検など、アフターフォローのサービスがあるかも確認しておくと良いでしょう。長期的に安心して暮らすために、駆除して終わりではない、手厚いサポートを提供してくれる業者を選びましょう。

ポイント5 対応の早さと丁寧さ

スズメのフンや騒音による被害は、放置すると日々深刻化していきます。

そのため、問い合わせに対して迅速に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。

また、担当者の対応の丁寧さは、その会社の信頼性を測るバロメーターにもなります。

最初の問い合わせから契約まで、以下の点をチェックしてみてください。

  • 問い合わせ時の対応
    電話やメールでの問い合わせに対し、スタッフが親身に相談に乗ってくれるか、専門的な知識を持って的確に回答してくれるかを確認します。威圧的な態度を取ったり、質問をはぐらかしたりする業者は避けましょう。
  • 対応スピード
    問い合わせから現地調査、見積もり提出までのスピード感も重要です。「最短即日対応」など、迅速な対応を強みとしている業者は、被害を最小限に抑えたい場合に頼りになります。
  • 現地調査の質
    現地調査の際に、被害状況や巣の場所、建物の構造などを丁寧に調査し、駆除方法や再発防止策について分かりやすく説明してくれるかどうかも見極めのポイントです。こちらの不安や疑問に寄り添ってくれる誠実な業者を選びましょう。

スズメ駆除を業者に依頼してから完了までの流れ

スズメの巣の駆除を専門業者に依頼することを決めたものの、「どんな手順で進むのだろう?」「何を準備すればいいの?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。

事前に一連の流れを把握しておくことで、問い合わせから作業完了までスムーズに進み、安心して任せることができます。

ここでは、一般的な駆除業者が行う作業の流れを5つのステップに分けて詳しく解説します。

ステップ1 お問い合わせと現地調査の予約

まずは、スズメの巣の駆除を行っている専門業者に電話やウェブサイトの問い合わせフォームから連絡を取ります。

このとき、以下の情報をできるだけ詳しく伝えると、その後の対応がスムーズになります。

  • 被害の状況(フンや騒音、巣がある場所など)
  • 建物の種類(戸建て、マンション、アパート、店舗など)
  • 巣がある場所の高さ(手の届く場所、屋根裏、雨どい、換気扇フードの中など)
  • 被害に気づいた時期
  • ご自身の名前、住所、連絡先

これらの情報をもとに、業者は現地調査の日程を調整します。

ご自身の都合の良い日時をいくつか候補として伝えておくと良いでしょう。

ステップ2 現地調査と見積もりの提示

予約した日時に、業者の専門スタッフが現地を訪れて詳しい状況調査を行います。

現地調査は、正確な見積もりと最適な駆除計画を立てるために非常に重要です。

調査では主に以下の点を確認します。

  • 巣の場所、大きさ、数
  • 卵やヒナの有無(鳥獣保護管理法に基づき、駆除方法を判断するために不可欠です)
  • スズメの侵入経路の特定
  • フンによる汚染範囲と建材への影響
  • 作業に必要な足場の要否や周辺環境の確認

調査が完了すると、その結果に基づいて詳細な見積書が提示されます。

見積書を受け取ったら、合計金額だけでなく、作業内容の内訳(巣の撤去費用、清掃・消毒費用、再発防止策の費用など)や、追加料金が発生する可能性の有無を必ず確認しましょう。

不明な点があれば、この段階で遠慮なく質問することが大切です。

ステップ3 契約と作業日の決定

提示された見積もりの内容と金額に納得できたら、正式に契約を結びます。

悪質な業者とのトラブルを避けるためにも、必ず書面で契約を交わしましょう。

契約書には、作業内容、総額、保証の有無と期間、キャンセルに関する規定などが明記されているかを確認してください。

契約が完了したら、実際に駆除作業を行う日時を決定します。

天候によっては作業が延期になる可能性もあるため、予備日についても相談しておくと安心です。

作業当日に何か準備しておくこと(例:作業場所周辺の荷物の移動、ペットの安全確保など)があれば、事前に確認しておきましょう。

ステップ4 巣の駆除と清掃消毒作業

決定した日時に、業者が駆除作業を開始します。

作業は安全を最優先し、近隣にも配慮しながら進められます。

まず、巣を慎重に撤去します。

高所や狭い場所など、自力では危険な場所でも専門的な知識と道具を駆使して安全に作業を行います。

卵やヒナがいる場合は、法律に従い、自治体の許可を得てから駆除するか、巣立ちを待ってから作業するなど、適切な処置が取られます。

巣の撤去後、巣があった場所やフンで汚れた周辺を徹底的に清掃・消毒します。

スズメのフンや巣には、ダニやノミ、病原菌などが潜んでいる可能性があるため、この清掃・消毒作業は非常に重要です。

専門の薬剤や機材を使用して、衛生的な状態に戻します。

ステップ5 再発防止策の実施と作業完了

駆除と清掃が完了したら、最後の仕上げとして再発防止策を講じます。

スズメは帰巣本能が強く、一度巣を作った場所に再び戻ってくる習性があるため、この工程が欠かせません。

具体的な対策としては、スズメが侵入していた隙間や穴を金網や専用のパテで塞いだり、巣作りされやすい場所に防鳥ネットや剣山(スパイク)を設置したりします。

建物の構造や周辺環境に合わせた最適な方法を提案・実施してくれます。

すべての作業が完了したら、依頼者立ち会いのもとで最終確認を行います。

作業内容や再発防止策について詳しい説明を受け、問題がないことを確認したら作業は完了です。

このときに料金の支払いを済ませ、保証書を受け取ります。

今後のメンテナンス方法や注意点についてのアドバイスももらっておくと良いでしょう。

業者に頼む前に!自分でできるスズメの巣作り予防策

スズメの巣を一度作られてしまうと、鳥獣保護管理法により簡単には駆除できず、専門業者に依頼する必要があるため費用もかかります。

そこで最も重要かつ経済的なのが、そもそもスズメに「ここは巣作りに適さない」と思わせ、巣を作らせないための予防策です。

駆除業者に依頼した後も、再発防止のために予防策は欠かせません。

ここでは、ご家庭で実践できる効果的なスズメの巣作り予防策を具体的にご紹介します。

防鳥ネットやワイヤーを設置する

スズメの侵入を物理的に防ぐ方法は、最も効果的で確実な予防策の一つです。

スズメが巣を作りやすい場所に先回りして対策を施しましょう。

防鳥ネット

ベランダや軒下など、スズメが侵入しやすい空間を物理的に覆うのに最適です。

ネットを選ぶ際は、スズメが通り抜けられない20mm以下の網目のものを選びましょう。

素材は、紫外線や雨風に強く、耐久性の高いポリエチレン製がおすすめです。

設置する際は、壁との間に隙間ができないように、専用のフックや留め具を使ってしっかりと固定することが重要です。

わずかな隙間でもスズメは侵入してくるため、注意深く設置してください。

特に巣が作られやすい場所は以下の通りです。

  • ベランダ・バルコニー
  • エアコンの室外機の裏や下
  • 雨戸の戸袋
  • 換気口や通気口のフード内
  • 屋根の軒下や瓦の隙間
  • 太陽光パネルと屋根の隙間

防鳥ワイヤー・剣山(バードスパイク)

手すりや雨どい、庇(ひさし)の上など、スズメがよく止まる場所に設置することで、スズメが留まるのを防ぎ、巣作りの下見をさせない効果があります。

ステンレス製やプラスチック製の剣山(バードスパイク)は、鳥を傷つけることなく物理的に止まれなくするグッズです。

ワイヤータイプは景観を損ねにくいというメリットもあります。

スズメが羽を休める場所をなくすことで、その場所への執着をなくさせることができます。

忌避剤や超音波装置を活用する

スズメが嫌がるニオイや音を利用して、近寄らせないようにする方法です。

物理的な対策と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

鳥類用忌避剤

スズメが嫌う特殊なニオイや味、ベタベタした感触を持つ薬剤です。

スプレータイプ、ジェルタイプ、固形タイプなど様々な種類があります。

巣を作られやすい場所に直接塗布したり、設置したりして使用します。

ただし、雨風で効果が薄れることが多いため、製品の指示に従って定期的に使用し直す必要があります。

効果の範囲が限定的なため、ピンポイントでの対策に向いています。

超音波発生装置

鳥が嫌がる超音波を発生させて追い払う装置です。人間にはほとんど聞こえないため、騒音の心配はありません。

しかし、スズメが音に慣れてしまうと効果が薄れる場合があります。

また、効果には個体差があるため、万能な対策とは言えません。

他の対策と併用するのがおすすめです。

視覚で威嚇するグッズ

CDやキラキラ光るテープ、目玉模様の風船などを吊るして、スズメを警戒させる方法もあります。

手軽に試せますが、これも慣れが生じやすく、一時的な効果しか得られないことが多いです。

設置場所を定期的に変えるなどの工夫が必要になります。

巣の材料になるものを置かない

スズメは身近にある様々なものを巣の材料として利用します。

巣作りの材料をなくすことで、スズメにとって魅力のない環境を作ることができます。

スズメがよく利用する巣の材料には、以下のようなものがあります。

  • 枯れ草、小枝、落ち葉
  • ビニール紐、綿、布切れ
  • ティッシュペーパー、段ボールの切れ端
  • 動物の毛、羽毛

これらの材料を求めてスズメはやってきます。

ベランダや庭はこまめに掃除し、巣の材料になりそうなものを放置しないように心がけましょう。

ゴミは必ず蓋付きのゴミ箱に捨て、屋外に物を置きっぱなしにしないことが大切です。

環境を清潔に保つことは、スズメだけでなく他の害虫の予防にも繋がります。

まとめ

スズメの巣は鳥獣保護管理法により、許可なく勝手に駆除できません。

特に卵やヒナがいる巣の撤去は法律違反となる可能性があります。

また、フンによる建物の腐食や悪臭、ダニ・ノミといった害虫の発生源になるため、放置は危険です。

安全かつ合法的に問題を解決するには、専門業者への依頼が最善策です。

業者を選ぶ際は、見積もりの明確さや実績、自治体の許可の有無を確認し、信頼できるプロに任せましょう。


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