鳩 駆除

鳩のフン被害や鳴き声にお困りで、駆除業者の費用相場がわからず悩んでいませんか?鳩駆除の費用は状況により1万円台から30万円以上と幅広く、業者選びが非常に重要です。

この記事を読めば、場所別の正確な費用相場から優良業者の見分け方、費用を安く抑えるコツまで全てわかります。

後悔しない業者選びの結論は「複数社からの相見積もり」です。

まずは適正価格を知り、鳩被害を根本から解決しましょう。

目次

鳩の駆除にかかる費用相場はいくら?

鳩の駆除を業者に依頼する場合、費用は被害の状況や建物の構造、対策方法によって大きく変動します。

一般的な費用相場は、個人宅のベランダで2万円~10万円程度、事業所や工場などの大規模な施設では10万円~100万円以上になることもあります。

大切なのは、単に料金の安さだけで業者を選ばないことです。

なぜその費用になるのか、内訳をしっかり理解し、被害状況に合った適切な施工を行ってくれる業者を見極めることが、鳩被害の根本的な解決につながります。

この章では、鳩駆除にかかる費用の相場を状況別に詳しく解説するとともに、料金が決まる要因や内訳、注意すべき追加料金のケースについてご紹介します。

見積もりを依頼する前に、まずは適正な費用感を把握しておきましょう。

【状況別】鳩駆除の費用相場一覧

鳩の被害は、場所によって対策方法が異なるため、費用も変わってきます。

ここでは、特に被害が多い4つのケースに分けて、具体的な費用相場を見ていきましょう。

ベランダ・バルコニーの鳩駆除費用

費用相場:20,000円~80,000円程度

マンションやアパート、戸建て住宅で最も被害が報告されるのがベランダやバルコニーです。

初期の「休憩場所」として立ち寄る段階から、糞が増え「待機場所」となり、最終的には巣を作られる「ねぐら」へと被害が進行します。

費用は、糞の清掃・消毒、巣の撤去、そして再発防止策である防鳥ネットや剣山の設置が主な内訳です。

特に、ベランダ全体を覆う防鳥ネットの設置は効果が高いですが、ネットの面積や使用する素材、取り付けの難易度によって費用が変動します。

屋根・ソーラーパネル周辺の鳩駆除費用

費用相場:50,000円~200,000円以上

屋根やソーラーパネルの下は、雨風をしのぎやすく外敵からも見つかりにくいため、鳩が巣を作るのに絶好の場所です。

高所での作業となるため、安全対策費や高所作業費が加算され、ベランダの駆除よりも費用は高額になる傾向があります。

主な作業は、糞清掃・消毒、巣の撤去、そしてソーラーパネルと屋根の隙間を専用の金具やネットで塞ぐ侵入防止対策です。

建物の形状によっては足場の設置が必要となり、その場合は別途10万円~20万円程度の足場代がかかることもあります。

室外機・給湯器周りの鳩駆除費用

費用相場:15,000円~50,000円程度

エアコンの室外機や給湯器の裏や下は、狭くて暖かいため、鳩が好んで巣を作るスペースです。

被害範囲は限定的ですが、機器の故障や火災の原因にもなりかねないため、早急な対策が求められます。

作業内容は、糞清掃・消毒、巣の撤去が中心です。

再発防止のためには、剣山を設置したり、隙間をネットで塞いだりする方法が取られます。

ベランダ全体の対策と同時に行うことが多いですが、この部分だけのピンポイントな依頼も可能です。

倉庫・工場の鳩駆除費用

費用相場:100,000円~1,000,000円以上

天井が高く、梁や鉄骨が入り組んだ倉庫や工場は、鳩にとって巨大な営巣場所となり得ます。

商品や製品への糞害、従業員の衛生環境の悪化など、被害は深刻になりがちです。

対策は、鳩の出入り口となる開口部を大規模な防鳥ネットで塞ぐ作業が中心となります。

作業範囲が広大になるため、材料費や人件費が高額になります。

また、高所作業車や足場の使用が必須となるケースが多く、そのレンタル費用も含まれるため、全体の費用は建物の規模や構造によって大きく変動します。

正確な費用を知るためには、専門業者による詳細な現地調査が不可欠です。

鳩駆除の費用が決まる5つの要因

鳩駆除の費用は、主に以下の5つの要因によって決まります。

見積もりを見る際は、これらの要素がどのように料金に反映されているかを確認しましょう。

  1. 被害の深刻度(鳩の数・糞の量)
    鳩がたまに立ち寄る程度か、すでに巣を作って住み着いているかによって、作業の規模が全く異なります。糞の量が多いほど清掃・消毒に時間がかかり、費用は高くなります。
  2. 作業場所と範囲の広さ
    ベランダ一面、屋根全体、工場全体など、対策を行う面積が広くなるほど、使用するネットや剣山などの材料費と施工にかかる人件費が増加します。
  3. 高所作業の有無
    2階以上のベランダや屋根での作業は、落下のリスクが伴うため「高所作業費」が加算されます。3階建て以上や、はしごでは届かないような場所では、足場や高所作業車の設置が必要になり、費用が大幅に上がります。
  4. 対策方法と使用する資材
    鳩よけ対策には、ネット、剣山、ワイヤー、忌避剤など様々な方法があります。耐久性や美観に優れた資材ほど高価になる傾向があります。長期的な効果を望むなら、初期費用が高くても丈夫な資材を選ぶのが賢明です。
  5. 巣や卵・雛の有無
    鳩は鳥獣保護管理法で守られており、許可なく卵や雛を捕獲・殺傷することは法律で禁じられています。もし卵や雛がいる巣を撤去する必要がある場合は、自治体への申請手続きが必要になることがあります。業者にその手続きを代行してもらう場合、別途費用が発生することがあります。

鳩駆除業者の料金体系の内訳

業者から提示される見積書には、様々な項目が記載されています。

ここでは、一般的な料金体系の内訳を解説します。

何にいくらかかっているのかを把握することで、不当に高額な請求をされていないかチェックできます。

  • 基本料金・作業費:駆除や対策を行う作業員の人件費です。作業員の人数や作業時間によって算出されます。
  • 出張費:業者の事務所から現場までの交通費や車両費です。「出張費無料」を謳う業者もありますが、その分が他の項目に含まれている可能性もあるため、総額で比較することが重要です。
  • 材料費:防鳥ネット、剣山(スパイク)、ワイヤー、接着剤、忌避剤など、施工に使用する資材の実費です。
  • 糞清掃・消毒費:鳩の糞を清掃し、病原菌を除去するための消毒作業にかかる費用です。糞の量や範囲によって変動します。
  • 巣の撤去費用:鳩の巣を撤去する作業費です。高所や狭い場所など、撤去が困難な場所ほど高くなります。
  • 高所作業費:2階以上の高さでの作業に適用される追加料金です。安全確保のための費用と認識しましょう。
  • 諸経費:現場近くのコインパーキング代、足場や高所作業車のレンタル代、廃棄物処理費など、上記以外の実費です。

注意!追加料金が発生するケース

契約時の見積もり金額から、作業後に追加料金を請求されるケースがあります。

優良な業者であれば、追加料金が発生する可能性について事前に説明がありますが、トラブルを避けるためにも、以下のようなケースを把握しておきましょう。

  • 見積もり時から被害状況が悪化した場合:見積もりから施工日までに期間が空き、その間に鳩の数が増えたり、新たに巣が作られたりして、作業内容が増えた場合。
  • 現場で予期せぬ作業が必要になった場合:見積もり時には不要と判断された足場が、安全な作業のために急遽必要になった場合など。
  • 依頼者側の都合で作業範囲を拡大した場合:「ついでに隣の窓も対策してほしい」など、契約内容にない作業を追加で依頼した場合。
  • 卵や雛の発見による行政手続き:巣を撤去しようとした際に卵や雛が見つかり、鳥獣保護管理法に基づき自治体への捕獲許可申請が必要になった場合、その申請代行費用。

このような事態を避けるためにも、契約前に「追加料金が発生する可能性があるのはどのような場合か」を業者に確認しておくことが非常に重要です。

失敗しない鳩駆除業者の選び方 5つのポイント

鳩の駆除を依頼する業者はどこでも同じ、というわけではありません。

料金やサービス内容、技術力は業者によって大きく異なります。

中にはずさんな作業で再発を招いたり、法外な費用を請求したりする悪徳業者も存在します。

大切な住まいを守り、費用を無駄にしないためにも、信頼できる優良業者を見極める以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。

ポイント1 見積もりの内容が明確か

料金トラブルを避けるために最も重要なのが、見積書の内容です。

優良な業者は、誰が見ても分かりやすい明確な見積書を提示します。

逆に、「作業一式」のように内訳が不明瞭な場合は注意が必要です。後から高額な追加料金を請求されるリスクがあります。

見積もりを取る際は、以下の点が具体的に記載されているかを確認してください。

  • 作業内容の詳細: 「鳩の巣の撤去」「糞の清掃・消毒」「再発防止ネットの設置」など、どのような作業をどこに行うのかが具体的に書かれているか。
  • 使用する資材: 防鳥ネット、剣山(スパイク)、忌避剤など、使用する資材の商品名や数量、単価が明記されているか。
  • 各項目の料金: 作業費、材料費、出張費、高所作業費などの諸経費が項目ごとに分けられ、それぞれの金額が記載されているか。
  • 追加料金の有無: 追加料金が発生する可能性がある場合、どのようなケースでいくらかかるのか、その条件が事前に明記されているか。

口頭での説明だけでなく、必ず書面で見積もりをもらいましょう。

少しでも疑問に思う点があれば、契約前に納得できるまで質問することが大切です。

ポイント2 実績と口コミを確認する

業者の技術力や信頼性を判断する上で、過去の実績や第三者からの評判は非常に参考になります。

多くの施工実績がある業者は、それだけ多様な現場を経験しており、状況に応じた最適な対策を提案できるノウハウを持っています。

以下の方法で、実績と口コミをチェックしましょう。

  • 公式サイトの施工事例: 業者の公式サイトで、これまでの施工事例を確認します。特に、ご自身の被害状況(ベランダ、ソーラーパネル、室外機周りなど)と似たケースの実績が豊富にあるかを見ると良いでしょう。作業前後の写真が掲載されていると、仕上がりのイメージが湧きやすくなります。
  • 第三者の口コミサイト: Googleマップのレビューや、暮らしのサービスに関するプラットフォーム上の口コミは、利用者からのリアルな声を知る上で有効です。良い評価だけでなく、悪い評価の内容にも目を通し、業者がどのように対応しているかを確認すると、その会社の姿勢が見えてきます。

公式サイトに掲載されている「お客様の声」は参考になりますが、良い内容に偏りがちです。

客観的な視点を得るためにも、必ず公式サイト以外の情報もあわせて確認することをおすすめします。

ポイント3 保証やアフターフォローが充実しているか

鳩は非常に帰巣本能が強い鳥です。一度駆除しても、対策が不十分だと再び同じ場所に戻ってきてしまう可能性があります。

そのため、施工後の保証やアフターフォローが充実しているかは、業者選びの重要な指標となります。

契約前には、以下の点を確認しておきましょう。

  • 保証の有無と期間: 施工後に鳩が再侵入した場合の「再発保証」があるか。また、保証期間はどれくらいか(例:1年、3年、5年など)。
  • 保証の範囲: どのような場合に保証が適用されるのか、その条件を具体的に確認します。「設置したネットが破損した場合」「鳩がネットをかいくぐって侵入した場合」など、保証対象となるケースを明確にしておきましょう。
  • 保証書の発行: 保証内容を記載した書面(保証書)が発行されるか。口約束だけでなく、書面で残すことがトラブル防止につながります。
  • 定期点検の有無: 施工後、定期的に状況を確認してくれる点検サービスなど、アフターフォロー体制が整っているかも確認できると、より安心です。

万が一の再発に備え、手厚い保証を提供している業者を選ぶことで、長期的な安心感を得られます。

ポイント4 鳩の生態や法律に詳しいか(鳥獣保護管理法)

鳩を含む多くの野生鳥獣は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(通称:鳥獣保護管理法)によって保護されています。

そのため、許可なく鳩のヒナや卵を捕獲・殺傷・処分することは法律で禁じられており、違反した場合は罰則が科される可能性があります。

プロの駆除業者であれば、こうした法律を遵守するのは当然です。

以下の点から、専門知識の有無を判断しましょう。

  • 法律に関する説明: 問い合わせや現地調査の際に、鳥獣保護管理法についてきちんと説明してくれるか。
  • 適切な手順の理解: 巣に卵やヒナがいる場合の対処法(自治体への捕獲許可申請など)を理解し、法に則った手順を提案してくれるか。
  • 生態に基づいた提案: 鳩の習性(執着度、帰巣本能など)を深く理解した上で、なぜその対策が必要なのかを論理的に説明し、効果的な再発防止策を提案してくれるか。

知識のない業者が誤った方法で駆除を行うと、法律違反になるだけでなく、鳩の警戒心を強めてしまい、かえって被害を悪化させることにもなりかねません。

専門知識とコンプライアンス意識を持った業者を選びましょう。

参考: 環境省「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の概要」

ポイント5 スタッフの対応が丁寧か

最終的に作業を依頼するかどうかを決める上で、スタッフの対応も重要な判断材料です。

問い合わせから施工完了まで、気持ちよくコミュニケーションが取れる業者を選びたいものです。

スタッフの対応には、その会社の姿勢が表れます。

以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 問い合わせ時の対応: 電話やメールでの言葉遣いが丁寧で、質問に対して迅速かつ的確に回答してくれるか。
  • 現地調査時の態度: 身だしなみが清潔で、時間を守って訪問するか。こちらの悩みや不安を親身にヒアリングし、専門用語を多用せず、分かりやすい言葉で説明してくれるか。
  • 営業姿勢: 不安を過度に煽って契約を急かしたり、不要な高額プランを強引に勧めたりしないか。こちらのペースで検討する時間を与えてくれるか。

現地調査や見積もりの際に少しでも「この人には任せられない」といった違和感を覚えた場合は、契約を見送るのが賢明です。

複数の業者と接する中で、最も信頼できると感じた業者に依頼しましょう。

要注意!避けるべき悪徳な鳩駆除業者の特徴

鳩の駆除を依頼する際、最も避けたいのが悪徳業者とのトラブルです。

専門知識が必要な鳩対策では、業者の質が駆除効果や費用に直結します。

不当に高額な費用を請求されたり、ずさんな作業で被害が再発したりするケースも少なくありません。

大切な住まいと費用を守るためにも、これから紹介する悪徳業者の特徴をしっかりと把握し、業者選びの参考にしてください。

極端に安い料金を提示してくる

「鳩駆除 5,000円~」といった、相場から著しくかけ離れた安い料金を広告で謳っている業者には注意が必要です。

これは「おとり広告」である可能性が高く、顧客の関心を引くための手口です。

実際に問い合わせると、「それは巣の撤去のみの最低料金です」「お客様の場合は状況が特殊なので追加料金がかかります」などと理由をつけ、次々と高額なオプション料金を上乗せしてくるケースが後を絶ちません。

最終的には、出張費、高所作業費、糞の清掃・消毒費、再発防止ネットの設置費などが加算され、相場をはるかに超える金額を請求される恐れがあります。

見積もりなしで作業を始めようとする

優良な業者であれば、必ず現地調査を行った上で、作業内容と費用の詳細を明記した見積書を提示します。

しかし、悪徳業者は「今日すぐにやらないと被害が拡大しますよ」「すぐに作業できます」などと依頼者を急かし、正式な見積書を提示しないまま作業を始めようとします。

見積もりなしで作業を許可してしまうと、作業後に「これだけの作業をしたので」と法外な料金を請求されても、断ることが非常に難しくなります。

口頭での説明だけでなく、必ず作業内容、使用する資材、単価、合計金額が記載された書面の見積書を求め、内容に納得してから契約するようにしましょう。

不安を煽って高額な契約を迫る

「鳩のフンには危険な病原菌が多く、お子様が重い感染症にかかる危険性があります」「このまま放置すると建物の構造が腐食し、資産価値が大きく下がります」などと、専門用語を使いながら過度に依頼者の不安を煽り、冷静な判断力を奪って高額な契約を迫るのも悪徳業者の常套手段です。

その場で契約を即決させようと、「本日限定のキャンペーン価格です」「今契約しないと、この金額ではできません」といったセールストークを多用するのも特徴です。

必要のない高価な忌避装置の設置や、広範囲にわたる過剰な消毒作業などを提案された場合は、一度立ち止まって考える時間が必要です。

その場で即決せず、「家族と相談します」「他の業者の意見も聞いてから検討します」とはっきりと伝え、冷静に判断する時間を持つことが重要です。

訪問販売などで強引に契約させられた場合、クーリング・オフ制度を利用できる可能性があります。

万が一、悪質な業者とトラブルになった際は、お住まいの自治体の消費生活センターや国民生活センターに相談しましょう。

鳩駆除を業者に依頼してから完了までの流れ

鳩駆除を初めて業者に依頼する場合、「どんな手順で進むのだろう?」「何を準備すればいいの?」と不安に感じる方も多いでしょう。

しかし、一連の流れを事前に把握しておけば、安心して相談から駆除完了までを任せることができます。

ここでは、信頼できる優良業者に依頼した場合の、一般的な流れを5つのステップに分けて詳しく解説します。

この流れを理解し、スムーズな鳩対策を実現しましょう。

ステップ1 問い合わせ・相談

鳩の被害に気づいたら、まずは専門の駆除業者に問い合わせることから始まります。

多くの業者が電話やウェブサイトの問い合わせフォームで無料相談を受け付けています。

この段階で、できるだけ詳しく状況を伝えることが、その後のスムーズな対応につながります。

問い合わせの際に伝えると良い情報は以下の通りです。

  • 被害場所(ベランダ、屋根、室外機の上など)
  • 建物の種類(戸建て、マンション、アパート、工場など)
  • 鳩の数や滞在時間(日中だけいる、夜もいるなど)
  • 被害の状況(巣の有無、糞の量、鳴き声の頻度など)
  • ご自身の氏名、連絡先、住所
  • 現地調査を希望する日時

この初期対応で、スタッフの話し方や質問への回答が丁寧かどうかも、業者を見極めるための一つの判断材料になります。

複数の業者に相談して、対応を比較検討するのも良いでしょう。

ステップ2 現地調査・見積もり

問い合わせ後、業者の専門スタッフが実際に被害現場を訪れて状況を確認する「現地調査」が行われます。

正確な見積もりを出すためには、この現地調査が不可欠です。

優良な業者の多くは、現地調査と見積もりを無料で行っています。

現地調査では、主に以下の点を確認します。

  • 鳩の侵入経路やねぐら、営巣場所の特定
  • 糞害の範囲と汚染度合いの確認
  • 建物の構造や周辺環境(隣家との距離、電線など)のチェック
  • 対策を施す箇所の正確な採寸

調査後、状況に応じた最適な駆除プランと詳細な見積書が提示されます。

このとき、作業内容の内訳(清掃、消毒、ネット設置など)、使用する資材、作業日数、料金の内訳(基本料金、材料費、作業費、出張費など)が明確に記載されているかを確認しましょう。

不明な点があれば、遠慮なく質問することが重要です。

ステップ3 契約

提示された見積もり内容と駆除プランに納得できたら、正式に契約を結びます。

契約は口頭ではなく、必ず書面で交わすようにしましょう。

後々のトラブルを避けるためにも、契約書の内容は隅々まで確認することが大切です。

契約前に必ず確認すべきポイントは以下の通りです。

  • 見積書と契約書の内容に相違がないか
  • 作業内容、使用する資材、施工範囲が明記されているか
  • 追加料金が発生する可能性のあるケースとその条件が記載されているか
  • 保証内容(保証期間、保証範囲)が明記されているか
  • 作業日程の最終確認

もし内容に少しでも疑問や不安があれば、担当者に説明を求め、納得できるまでサインはしないでください。

また、訪問販売などで契約した場合には、クーリング・オフ制度が適用される場合があります。

契約書にクーリング・オフに関する記載があるかも確認しておくと、より安心です。

ステップ4 駆除・清掃・再発防止作業

契約内容に基づき、いよいよ実際の作業が開始されます。

作業当日は、業者のスタッフが近隣へ配慮しながら安全に作業を進めます。主な作業内容は以下の通りです。

  1. 鳩の追い出し・捕獲: 鳩を傷つけないように、安全な方法で被害場所から追い出します。巣に卵やヒナがいる場合は、鳥獣保護管理法に基づき、自治体の許可を得てから適切に捕獲・撤去します。無許可での捕獲や殺傷は法律で禁止されています。
  2. 巣の撤去: 鳩が作った巣を完全に撤去します。巣のあった場所は鳩の執着心が強いため、念入りな清掃が必要です。
  3. 糞の清掃・消毒: 鳩の糞は乾燥すると空気中に飛散し、感染症の原因となる病原菌を含んでいる可能性があります。専門業者は防護服を着用し、専用の薬剤や機材を使って安全に糞を除去・清掃します。その後、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液で徹底的に殺菌・消毒作業を行います。
  4. 再発防止対策の施工: 清掃・消毒が完了したら、鳩が二度と寄り付かないように再発防止策を施します。ベランダには防鳥ネット、手すりや室外機の上には剣山(スパイク)、屋根などにはワイヤーを設置するなど、場所に適した対策を行います。

作業中は、依頼主が立ち会う必要があるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。

作業完了後には、施工箇所を一緒に確認し、作業内容の説明を受けます。

ステップ5 支払い・アフターフォロー

全ての作業が完了し、施工内容に問題がないことを確認したら、契約時に取り決めた方法で料金を支払います。

支払い方法は現金、銀行振込、クレジットカードなど業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

支払いと同時に、必ず「保証書」や「作業報告書」を受け取ってください。

優良な業者は、施工後のアフターフォローや保証制度を設けています。

  • 保証内容の確認: 保証期間(通常1年〜5年程度)や、どのような場合に保証が適用されるのか(例:保証期間内にネットが破損した、鳩が再侵入した場合の無償対応など)をしっかり確認します。
  • アフターフォロー: 保証期間が過ぎた後でも、何か問題が発生した際に相談に乗ってくれるか、定期点検などのサービスがあるかどうかも確認しておくと、長期的に安心です。

万が一、施工後に鳩が再び侵入するなどの問題が発生した場合は、すぐに業者に連絡し、保証に基づいた対応を依頼しましょう。

プロの鳩駆除業者が行う主な対策方法

鳩の駆除と一言でいっても、プロの業者が行う対策は多岐にわたります。

単に鳩を追い払うだけでなく、被害状況や建物の構造、周辺環境を総合的に判断し、最も効果的で持続性のある方法を組み合わせて施工するのが特徴です。

ここでは、プロの業者が実際に用いる代表的な対策方法を詳しく解説します。

これらの方法を知ることで、業者からの見積もり内容をより深く理解できるようになります。

鳩よけネット(防鳥ネット)の設置

鳩よけネット(防鳥ネット)は、鳩の侵入を物理的に完全にシャットアウトするための、最も確実で効果的な対策の一つです。

特に、ベランダやバルコニー、倉庫の開口部、マンションの廊下など、鳩が巣を作ったり侵入したりする空間を広範囲にわたって塞ぐ場合に用いられます。

プロが使用するネットは、耐久性に優れたポリエチレン製などが主流で、網目の大きさも鳩が通り抜けられない25mm角などが一般的です。

色も黒やグレー、目立ちにくい透明色などがあり、建物の外観を損なわないように配慮されています。

プロによる施工では、専用のフックやアンカーを使って、建物を傷つけずに隙間なくネットを張るのがポイントです。

素人が設置すると隙間ができてしまい、そこから鳩が侵入したり、ネットに鳩が絡まってしまったりする危険性があるため、専門技術を持つ業者への依頼が不可欠です。

正しく設置すれば、長期間にわたって鳩の被害を防ぐことができます。

剣山(スパイク)の設置

剣山(スパイク)は、細長いピンが並んだ器具で、鳩がとまりやすい場所に設置することで着地を物理的に妨げる対策です。

鳩は羽を休めるために手すりや配管、窓のひさし、室外機の上など、少しのスペースにもとまりますが、そうした場所に剣山を設置することで、鳩にとって居心地の悪い環境を作り出します。

素材は、耐久性が高くサビにくいステンレス製や、比較的安価なプラスチック製などがあります。

プロの業者は、設置場所の材質や環境に合わせて、強力な業務用接着剤やビス止めで確実に固定します。

設置する際の注意点は、鳩がとまる可能性のあるスペースを「面的」にカバーすることです。

中途半端な設置では、剣山のない場所に鳩が移動するだけで効果が薄れてしまうため、鳩の行動を熟知したプロが、的確な範囲に設置することが重要になります。

忌避剤の使用

忌避剤は、鳩が嫌がる味覚、嗅覚、触覚、視覚に訴えかけて、その場所に寄り付かなくさせるための薬剤です。

鳩の学習能力を利用した対策で、他の物理的な対策と組み合わせて使用されることも多くあります。

代表的なものにジェルタイプの忌避剤があります。鳩がとまる場所に塗布すると、鳩の足に付着するベタベタとした不快感や、鳩が嫌う特殊なニオイ・成分によって「この場所は危険だ」と学習させ、寄り付かなくさせます。

効果の持続期間は製品や環境によって異なりますが、プロが使用するものは約1年以上効果が続くものもあります。

その他、鳩が嫌うニオイを発する固形タイプや、一時的に追い払うためのスプレータイプなどもありますが、効果の範囲や持続性が限定的です。プロは、現地の状況を判断し、最も効果的な種類の忌避剤を選定・使用します。

ワイヤーの設置

ワイヤー設置は、建物の手すりや屋上の縁(パラペット)、ひさしなど、鳩がとまりやすい直線的な場所にステンレス製のワイヤーを張る対策です。

ワイヤーは数センチの高さに設置された支柱によって支えられており、鳩がとまろうとすると足元が不安定になり、バランスを崩して着地できません。

この方法の最大のメリットは、剣山(スパイク)に比べて見た目がシンプルで目立ちにくく、建物の美観を損ないにくい点です。

そのため、景観を重視するマンションや商業ビル、文化財などで採用されるケースが多くあります。

ワイヤーのテンション(張り具合)が非常に重要で、緩すぎると効果がなく、強すぎると建物に負荷がかかるため、設置には専門的な知識と技術が求められます。

巣の撤去と糞の清掃・消毒

鳩対策において、鳩よけ対策と同じくらい重要なのが、巣の撤去と糞の清掃・消毒です。

鳩は非常に強い帰巣本能と執着心を持つため、巣や糞が残っていると、そこを安全な場所と認識して何度でも戻ってきてしまいます。

被害の再発を防ぐためには、これらの痕跡を徹底的に除去する必要があります。

ただし、注意点として、鳩の卵やヒナがいる巣を勝手に撤去・処分することは鳥獣保護管理法によって禁止されています。

許可なく捕獲や駆除を行うと罰則の対象となるため、必ず法律を遵守する専門業者に依頼しなければなりません。

また、鳩の糞には、クリプトコッカス症やサルモネラ症などの感染症を引き起こす病原菌が含まれている可能性があり、乾燥した糞を吸い込むと健康被害につながるリスクがあります。

プロの業者は、防護服やマスク、ゴーグルを着用して安全を確保した上で、糞を湿らせて飛散を防ぎながら除去し、高圧洗浄機や専用の消毒液(次亜塩素酸ナトリウムなど)を用いて徹底的に清掃・殺菌作業を行います。

これにより、衛生的な環境を取り戻し、鳩が糞のニオイに引かれて戻ってくるのを防ぎます。

鳩の駆除費用を安く抑えるコツ

鳩の駆除は専門的な知識や技術が必要なため、業者に依頼すると費用が高額になることも少なくありません。

しかし、いくつかのポイントを押さえることで、費用を賢く抑えることが可能です。

ここでは、鳩駆除の費用を少しでも安くするための3つの具体的なコツをご紹介します。

無駄な出費を避け、適正価格で質の高いサービスを受けるために、ぜひ参考にしてください。

複数の業者から相見積もりを取る

鳩駆除の費用を抑えるための最も基本的かつ効果的な方法が、「相見積もり」です。

1社だけの見積もりでは、提示された金額が果たして適正価格なのか判断できません。

必ず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。

最低でも3社程度の業者に連絡し、現地調査を依頼した上で見積書を提出してもらうのがおすすめです。

その際、以下の点を重点的にチェックしてください。

  • 料金の内訳が明確か:「作業一式」といった大雑把な記載ではなく、「巣の撤去費用」「糞の清掃・消毒費用」「防鳥ネット設置費用(材料費・施工費)」「高所作業費」「出張費」など、項目ごとに料金が明記されているか確認しましょう。内訳が詳細なほど、信頼できる業者である可能性が高いです。
  • 作業内容が具体的に書かれているか:どのような方法で鳩を追い出し、どんな資材(ネットの材質やサイズ、剣山の種類など)を使って再発防止策を講じるのか、具体的に説明を求めましょう。安価な見積もりでも、効果の薄い対策では意味がありません。
  • 追加料金の有無:見積もり以外の費用が後から発生する可能性はないか、事前に必ず確認してください。「追加料金は一切発生しません」と書面で約束してくれる業者は安心です。
  • 保証内容と期間:施工後に鳩が再侵入した場合の保証(アフターフォロー)が付いているか、その内容と期間も重要な比較ポイントです。

手間はかかりますが、相見積もりを取ることで、ご自宅の状況に最も合った適正価格の優良業者を見つけ出すことができます。

被害が拡大する前に早めに相談する

「最近、鳩がベランダの手すりによく止まっているな」と感じたら、それは被害の初期サインかもしれません。

鳩被害は、放置する時間が長引くほど深刻化し、それに伴って駆除費用も高騰する傾向にあります。

鳩は非常に執着心が強く、一度安全な場所だと認識すると、強い帰巣本能で何度も戻ってきます。

被害のレベルは一般的に以下のように進行します。

  1. 休憩(初期):短時間立ち寄るだけ。この段階なら、比較的安価な忌避剤の設置などで解決できる場合があります。
  2. 待機(中期):仲間を待ったり、安全確認をしたりするために滞在時間が長くなる。糞の量も増え始めます。
  3. 巣作り(後期):ねぐらと認識し、巣を作り始める。この段階になると、巣の撤去やフンの徹底的な清掃・消毒が必要になり、費用が跳ね上がります。
  4. 住み着き(末期):産卵・繁殖し、完全に住み着いてしまう。糞害は深刻化し、ヒナが生まれると鳥獣保護管理法により巣の撤去がさらに困難になります。駆除作業も大掛かりになり、費用は最も高額になります。

被害が初期段階であれば、対策もシンプルで済み、費用も数万円程度に収まる可能性が高いです。

しかし、巣が作られ、糞が大量に蓄積された状態になると、清掃・消毒・再発防止策で数十万円かかるケースも珍しくありません。

鳩の気配を感じたら、被害が拡大する前に、できるだけ早く専門業者に相談することが、結果的に費用を抑える最善策となります。

火災保険が適用できるか確認する

あまり知られていませんが、ご加入の火災保険の内容によっては、鳩被害の復旧費用の一部が補償される可能性があります。

これは「鳩の駆除費用」そのものではなく、鳩によって建物が受けた「損害」に対して保険金が支払われるというものです。

具体的には、火災保険に付帯する「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突等」や「破損・汚損」といった補償が該当する可能性があります。

例えば、以下のようなケースです。

  • 鳩の巣が雨樋を詰まらせ、雨樋が破損してしまった場合の修理費用
  • 大量の糞の酸性成分により、ベランダの防水塗装や金属部分が腐食・変色してしまった場合の修繕費用

ただし、全ての火災保険で適用されるわけではなく、保険契約の内容や被害の状況によって判断が異なります。

また、保険金が支払われる場合でも、免責金額(自己負担額)が設定されていることがほとんどです。

まずはご自身の保険証券や約款を確認し、「破損・汚損」などの補償が付いているかチェックしてみてください。

その上で、保険会社や代理店に直接問い合わせ、「鳩の糞害による建物の損害は補償の対象になりますか?」と確認してみることをお勧めします。

保険を適用できれば、自己負担を大幅に軽減できる可能性があります。

自分で鳩を駆除するのは危険?法律違反のリスクも

ベランダや軒先に鳩が居座り、糞や騒音の被害が深刻になると「費用をかけずに自分で何とかしたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ご自身で鳩の駆除を行うことには、法律違反・健康被害・事故といった、非常に大きなリスクが伴います。

専門業者に依頼する前に、まずはDIYによる駆除がなぜ推奨されないのか、その具体的な理由を正しく理解しておきましょう。

鳥獣保護管理法による規制

日本国内において、鳩(ドバトを含む)は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(通称:鳥獣保護管理法)によって保護されている動物です。

この法律により、行政の許可なく野生の鳥獣を捕獲したり、傷つけたり、殺したりすることは固く禁じられています。

具体的には、次のような行為が違反となる可能性があります。

  • 鳩を捕獲する、または殺傷する
  • 鳩の巣の中に卵やヒナがいる状態で、巣を撤去・破壊する
  • 鳩のヒナを捕まえて別の場所へ移動させる

もし許可なくこれらの行為を行った場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則が科せられる可能性があります。

鳩の卵をただ移動させるだけでも法律違反に問われることがあるため、注意が必要です。

鳩の駆除や巣の撤去を行うには、お住まいの自治体へ申請し、正式な許可を得なければなりません。

専門の駆除業者は、こうした法的な手続きや知識にも精通しており、法律を遵守した上で適切な対応を行います。

感染症やアレルギーのリスク

鳩の糞や羽毛には、人体に有害な病原菌やアレルゲンが大量に含まれている可能性があります。

安易に近づいたり、不適切な方法で清掃したりすると、深刻な健康被害を引き起こす危険性があります。

特に注意すべきなのは、鳩の糞に含まれるカビの一種が原因で発症する「クリプトコッカス症」です。

乾燥した糞が粉末状になって空気中に舞い、それを吸い込むことで感染します。

健康な人であれば軽い症状で済みますが、免疫力が低下している方やお年寄りが感染すると、重い肺炎や髄膜炎を引き起こすこともあり、命に関わるケースも報告されています。

その他にも、以下のような健康リスクが潜んでいます。

  • サルモネラ食中毒:糞に汚染された手で食品に触れることなどで感染します。
  • オウム病:クラミジアの一種が原因で、肺炎のような症状を引き起こします。
  • アレルギー:乾燥した糞や羽毛を吸い込むことで、喘息やアトピー性皮膚炎が悪化することがあります。
  • 害虫の発生:鳩の体に寄生するトリサシダニやノミが室内に侵入し、人を刺して激しいかゆみや皮膚炎の原因となります。

専門業者は、専用の防護服やマスク、ゴーグルを着用し、安全を確保した上で作業を行います。

また、清掃後には専門的な殺菌・消毒作業を行い、病原菌や害虫を徹底的に除去するため、ご自身で行うよりもはるかに安全で衛生的です。

高所作業の危険性

鳩が巣を作りやすい場所は、屋根の上やソーラーパネルの下、ベランダの手すりの外側、雨どい、窓のひさしなど、人の手が届きにくい高所であることがほとんどです。

こうした場所での作業には、常に転落・落下の危険が伴います。

不慣れな方が家庭用の脚立やはしごを使って作業を行うのは非常に危険です。

足場が不安定な状態で無理な体勢を取った結果、バランスを崩して転落し、大怪我につながる事故は後を絶ちません。

万が一の事故が起きてしまえば、駆除費用とは比べ物にならないほどの治療費や入院費がかかってしまいます。

また、屋根の上で作業した場合、誤って瓦を割ってしまったり、防水シートを傷つけてしまったりして、雨漏りの原因を作る可能性もあります。

そうなると、鳩の駆除費用とは別に、高額な屋根の修理費用まで発生してしまいます。

プロの駆除業者は、高所作業に関する専門的な訓練を受けており、安全帯(ハーネス)などの装備を正しく使用して作業にあたります。

安全管理を徹底し、建物を傷つけることなく確実に作業を遂行できる点も、専門業者に依頼する大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

鳩の駆除費用は被害状況や場所で大きく変動するため、まずは専門家による正確な見積もりが不可欠です。

信頼できる業者を選ぶには、料金の明確さ、実績、保証内容の確認が重要となります。

ご自身での駆除は、鳥獣保護管理法違反のリスクや糞による感染症の危険を伴うため、必ず専門知識を持つプロに依頼しましょう。

被害に気づいたら、問題が深刻化する前に複数の業者へ相談し、相見積もりを取ることが、費用を抑え、確実に解決する最善の方法です。


 

駆除ザウルス