ムクドリの騒音やフン被害にお困りではないでしょうか。
ムクドリは鳥獣保護管理法で守られており、自力での駆除は法律違反のリスクや危険を伴うため、専門業者への依頼が正解です。
この記事では、気になる駆除業者の費用相場から、信頼できる優良業者の選び方、具体的なサービス内容までを徹底解説。
後悔しない業者選びのポイントを押さえ、安心してムクドリ被害を解決しましょう。
目次
まずは確認 ムクドリ被害と自力駆除の危険性
「最近、家の周りでムクドリをよく見かける」「ベランダや屋根のフンがひどい…」そんなお悩みはありませんか?ムクドリは群れで行動するため、一度住み着かれると被害はあっという間に拡大します。
問題を放置したり、ご自身で安易に対処したりするのは非常に危険です。
まずは、ムクドリがもたらす深刻な被害と、自力での駆除がなぜNGなのかを正しく理解しましょう。
放置は危険!ムクドリがもたらす深刻な被害
ムクドリによる被害は、単に「うるさい」「汚い」だけでは済みません。
放置することで、健康や建物、そして精神的な平穏まで脅かす、さまざまな二次被害を引き起こす可能性があります。
騒音被害によるストレス
ムクドリは非常に大きな鳴き声が特徴で、特に大群で集まるとすさまじい騒音になります。
活動が活発になる早朝や夕方には、その鳴き声で「目が覚めてしまう」「テレビの音が聞こえない」といった状況に陥り、日々の生活で大きなストレスを感じる原因となります。睡眠不足や集中力の低下につながるケースも少なくありません。
フン害による健康被害と建物の劣化
ムクドリの被害で最も深刻なのがフン害です。
大量のフンは強烈な悪臭を放ち、ご近所トラブルの原因にもなります。
それだけでなく、乾燥したフンは空気中に飛散し、吸い込むことでアレルギーや感染症(クリプトコッカス症、サルモネラ症など)を引き起こすリスクも。
また、酸性のフンは金属製の雨どいや手すり、自動車の塗装を腐食させ、建物の外壁やコンクリートにシミを作るなど、資産価値を著しく低下させる原因にもなります。
巣に潜む害虫・ダニの発生
ムクドリの巣は、鳥自身の体だけでなく、外部から運ばれてきた藁や枯れ枝などで作られています。
この巣は、人体に害を及ぼす害虫にとって絶好の繁殖場所です。
特に、人を刺して激しいかゆみやアレルギー症状を引き起こす「トリサシダニ」やノミが大量発生することがあります。
これらの害虫が巣から室内へ侵入し、ご家族に健康被害が及ぶ二次被害も深刻な問題です。
自分でムクドリ駆除はNG!鳥獣保護管理法とは
「それなら自分で巣を撤去してしまおう」と考えるかもしれませんが、その行動は法律違反になる可能性が非常に高いので絶対にやめてください。
日本には「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(通称:鳥獣保護管理法)」という法律があります。
この法律により、ムクドリを含むほとんどの野生鳥獣は、国や自治体の許可なく捕獲したり、殺傷したりすることが固く禁じられています。
これには、親鳥だけでなく、卵やヒナも含まれます。
もし巣の中に卵やヒナがいる状態で巣を撤去してしまうと、法律違反とみなされ、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」という重い罰則が科せられる可能性があります。
もちろん、忌避剤を使ったり、ネットを張ったりして「傷つけずに追い払う」対策は法律に抵触しません。
しかし、一度巣を作られてしまった後では、素人が行う対策では効果が薄く、根本的な解決には至らないことがほとんどです。
安全かつ合法的にムクドリ問題を解決するためには、鳥獣保護管理法を遵守し、行政から許可を得たプロの駆除業者に依頼することが唯一の正しい選択肢と言えるでしょう。
詳しくは、環境省のウェブサイトでも確認できます。
ムクドリ駆除を業者に依頼した際の費用相場
ムクドリの駆除を専門業者に依頼する際、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。
被害状況や建物の構造によって料金は大きく変動するため、一概に「いくら」とは言えませんが、おおよその相場を知っておくことで、業者選びや予算の準備がしやすくなります。
ここでは、ムクドリ駆除にかかる費用の目安や、料金が変動する具体的な要因について詳しく解説します。
ムクドリ駆除の費用はいくら?料金の目安を解説
ムクドリ駆除の費用は、作業内容によって大きく異なります。一般的な料金の目安は以下の通りです。
【作業内容別の費用相場】
- 巣の撤去のみ:20,000円~50,000円程度
- 追い出し・巣の撤去・フン清掃・消毒:50,000円~150,000円程度
- 上記一式+本格的な再発防止策(ネット設置など):80,000円~300,000円以上
最もシンプルな巣の撤去だけであれば比較的安価に済みますが、ムクドリは同じ場所に執着する習性があるため、追い出しや再発防止策が不可欠です。
そのため、多くの場合はフン清掃や侵入経路の封鎖まで含めた一式の作業となり、費用は5万円以上になるケースが一般的です。
特に、被害が広範囲に及んでいたり、高所での作業が必要になったりすると、費用は20万円、30万円と高額になることもあります。
これはあくまで目安であり、正確な料金は必ず業者による現地調査後の見積もりで確認するようにしましょう。
駆除費用が変動する要因とは
駆除費用は、定額ではありません。主に以下の4つの要因によって、見積もり金額が大きく変わってきます。
ご自身の状況がどのケースに当てはまるか確認してみましょう。
被害状況や巣の数
料金を左右する最も大きな要因は、被害の深刻度です。
巣が1つだけなのか、建物の複数箇所に作られているのかによって、作業の手間と時間は大きく変わります。
また、巣の規模が大きかったり、長期間放置されたことで大量のフンが溜まっていたりする場合も、清掃作業が増えるため費用は高くなります。
巣の中にヒナや卵がある場合は、鳥獣保護管理法に則った適切な手順を踏む必要があり、作業が複雑になることも費用に影響します。
作業場所の高さや建物の構造
巣が作られた場所も、費用を大きく変動させるポイントです。
例えば、手の届くベランダや戸袋など、比較的作業がしやすい場所であれば基本料金内で収まることが多いです。
しかし、2階以上の屋根の上や瓦の下、壁面の隙間、高層マンションの室外機周辺など、高所での作業が必要な場合は「高所作業費」が追加されます。
特に、はしごで対応できない高さになると、足場の設置や高所作業車の手配が必要となり、その分の費用(数万円~十数万円)が別途発生します。
清掃や消毒の範囲
ムクドリのフンは、悪臭や景観の悪化だけでなく、病原菌やアレルギーの原因となる物質を含んでいます。
そのため、巣の撤去後には徹底した清掃と殺菌・消毒作業が欠かせません。
フンによる汚染範囲が広いほど、清掃にかかる時間や使用する薬剤の量が増え、料金も高くなります。
また、フンに集まるダニやノミといった二次被害の害虫駆除も同時に依頼する場合は、追加の費用がかかるのが一般的です。
再発防止策の施工内容
ムクドリ被害で最も重要なのが「再発防止」です。
一度追い払っても、侵入経路がそのままでは再び巣を作られてしまう可能性が非常に高いからです。
プロの業者は、二度とムクドリを寄せ付けないための様々な対策を提案してくれます。
- 侵入経路の封鎖:金網やパンチングメタル、コーキング剤などで物理的に隙間を塞ぐ。
- 防鳥ネットの設置:ベランダ全体や特定の空間をネットで覆い、侵入を防ぐ。
- 忌避剤の散布:鳥が嫌がる特殊な薬剤を巣があった場所や侵入経路に散布する。
- 剣山(スパイク)の設置:手すりや軒下など、鳥が留まりやすい場所に設置する。
これらの再発防止策は、使用する資材の種類や施工範囲の広さによって費用が大きく変動します。
防鳥ネットを広範囲に設置する場合などは、料金が高額になる要因の一つです。
見積もり以外に追加費用がかかるケース
信頼できる優良業者は、契約前の見積もりで提示した金額から不当な追加請求をすることはありません。
しかし、ごく稀に、作業を進める中でやむを得ず追加費用が発生するケースもあります。
【追加費用が発生しうる例】
- 現地調査では確認できなかった場所に、新たな巣が見つかった場合
- 巣を撤去したところ、建材の腐食や破損が見つかり、修繕が必要になった場合
- お客様からの要望で、見積もり内容に含まれていない作業を追加で依頼した場合
重要なのは、こうした事態が発生した際に、業者が作業を勝手に進めるのではなく、必ずお客様に状況を説明し、追加料金について了承を得てから作業を再開することです。
見積もり時に「追加料金が発生する可能性」について、どのような場合に発生するのかを事前に説明してくれる業者を選ぶとより安心です。
後悔しない優良なムクドリ駆除業者の選び方
ムクドリ駆除は専門的な知識と技術が不可欠です。費用が安いという理由だけで業者を選んでしまうと、「すぐに再発してしまった」「高額な追加料金を請求された」といったトラブルに発展しかねません。
大切な住まいを確実に守るためにも、信頼できる優良な業者を慎重に見極めることが重要です。
ここでは、後悔しないための業者選びの5つのチェックポイントを詳しく解説します。
行政からの許可を得ている正規の業者か
ムクドリ駆除を検討する上で、最も重要なのが法律の遵守です。
ムクドリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって保護されている野生動物です。
そのため、たとえ害鳥であっても、許可なく捕獲したり、卵やヒナのいる巣を撤去したりすることは法律で禁止されています。
正規の駆除業者は、この法律を遵守し、自治体から「鳥獣捕獲等事業」の許可を得ていたり、狩猟免許を所持する専門スタッフが在籍していたりします。
業者を選ぶ際には、まず公式サイトなどでこれらの許可や資格の有無を必ず確認しましょう。
無許可で駆除を行う業者に依頼してしまうと、依頼者側も法律違反に問われるリスクがあります。
安心して任せるためにも、法令遵守の意識が高い正規の業者を選びましょう。
駆除実績と口コミの評判を確認する
業者の技術力や信頼性を判断する上で、過去の実績と第三者からの評価は非常に参考になります。
まずは業者の公式サイトをチェックし、ムクドリ駆除の施工事例や実績件数を確認しましょう。
特に、被害状況の写真や具体的な作業内容が掲載されている場合は、経験が豊富である可能性が高いです。
また、公式サイトのお客様の声だけでなく、GoogleマップのレビューやX(旧Twitter)などのSNS、地域の情報サイトなど、外部の口コミも併せて確認することが大切です。
良い評価はもちろん、悪い評価にも目を通し、「作業が雑だった」「連絡が遅い」「追加料金の説明がなかった」といった具体的なトラブルの内容を確認することで、その業者の弱点や注意すべき点を把握できます。
リアルな利用者の声は、信頼できる業者かを見極めるための貴重な情報源となります。
無料調査と詳細な見積もりを提示してくれるか
ムクドリの被害状況は、建物の構造や巣の場所、被害の期間によって様々です。
そのため、電話やメールだけのヒアリングで正確な料金を算出することは困難です。
優良な業者の多くは、契約前に専門スタッフが現地を訪れ、被害状況を詳細に調査した上で、見積もりを提示する「無料現地調査」を行っています。
見積もりを提示された際は、その内容をしっかり確認しましょう。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 作業内容の内訳が具体的に記載されているか(追い出し、巣の撤去、フンの清掃、消毒、侵入口の封鎖など)
- 「作業一式」といった曖昧な表現でまとめられていないか
- 追加料金が発生する可能性とその条件について、事前に明確な説明があるか
- 使用する薬剤や資材について記載があるか
最低でも2〜3社から相見積もりを取り、料金だけでなく、作業内容や担当者の説明の分かりやすさを比較検討することをおすすめします。
この段階で質問に丁寧に答えてくれない、契約を急かすような業者は避けるのが賢明です。
駆除後の保証やアフターフォローが充実しているか
ムクドリは非常に帰巣本能が強い鳥です。
一度駆除しても、侵入経路が完全に塞がれていなかったり、対策が不十分だったりすると、同じ場所に再び巣を作られてしまうケースが少なくありません。
そのため、駆除後の保証やアフターフォローの有無は、業者選びにおいて極めて重要なポイントです。
契約前には、以下の点を確認しておきましょう。
- 保証の期間(一般的には1年〜5年程度ですが、業者やプランによって異なります)
- 保証の対象となる内容(施工箇所からの再侵入のみか、建物全体かなど)
- 保証期間内に再発した場合の対応(無償での再施工か、一部有償か)
- 保証書が書面で発行されるか
「駆除して終わり」ではなく、長期的な視点で住まいの安全を守ってくれる、アフターフォローが手厚い業者を選びましょう。
口約束だけでなく、必ず書面で保証内容を確認することがトラブル防止に繋がります。
問い合わせ時の対応が丁寧で信頼できるか
電話やメールでの問い合わせは、その業者の顧客に対する姿勢を知る最初の機会です。
どんなに実績や良い口コミがあっても、担当者の対応に不安を感じるようであれば、依頼は見送るべきかもしれません。
問い合わせ時には、こちらの被害状況や不安な気持ちを親身になって聞いてくれるか、専門用語を並べるのではなく素人にも分かりやすい言葉で説明してくれるか、といった点を確認しましょう。
質問に対して曖昧な返事をしたり、強引に契約を迫ったりするような業者は信頼できません。
誠実で丁寧なコミュニケーションが取れる業者は、実際の作業も責任感を持って行ってくれる可能性が高いと言えます。
最初のコンタクトで感じた「信頼感」を大切にしましょう。
ムクドリ駆除業者のサービス内容と作業の流れ
ムクドリの被害にお困りの方が専門業者に依頼した場合、具体的にどのような作業が行われるのでしょうか。
ここでは、問い合わせから駆除完了、そしてアフターフォローまでの一般的なサービス内容と作業の流れを詳しく解説します。
プロの作業内容を事前に知っておくことで、安心して依頼できるでしょう。
依頼から駆除完了までの基本的なフロー
多くの優良な駆除業者では、お客様の不安を解消し、納得いただいた上で作業を進めるために、明確なステップを踏んでいます。
ここでは、一般的な5つのステップに分けて、作業の全体像をご紹介します。
ステップ1 現地調査とヒアリング
まず、専門のスタッフがご自宅へ伺い、被害状況を詳細に確認する「現地調査」から始まります。
この調査では、以下の点を重点的にチェックします。
- 被害状況の確認:巣の場所や数、フンの量や範囲、騒音の程度など、被害の深刻度を把握します。
- 建物の構造調査:ムクドリが巣を作りやすい屋根裏、雨戸の戸袋、換気口、壁の隙間など、建物の構造を隅々まで確認し、侵入経路を特定します。
- お客様へのヒアリング:「いつ頃から被害が出始めたか」「特に困っていることは何か」など、お客様のお悩みやご要望を丁寧に伺います。
この現地調査とヒアリングで得た情報が、後に行う最適な駆除計画と正確な見積もりの基礎となります。
多くの業者では、この現地調査と見積もり提示までを無料で行っています。
ステップ2 駆除方法と費用の見積もり提示
現地調査の結果に基づき、お客様の状況に最も適した駆除プランと、詳細な見積書が提示されます。
見積書には、どのような作業にいくらかかるのかが明記されているため、内容をしっかりと確認しましょう。
主な内訳項目には、「追い出し作業費」「巣の撤去費」「フン清掃・消毒費」「侵入経路の封鎖工事費」「高所作業費」などが含まれます。
作業内容や料金について不明な点があれば、この段階で遠慮なく質問し、疑問を解消しておくことが重要です。
お客様がすべての内容に納得し、同意して初めて正式な契約となり、作業日程の調整へと進みます。
ステップ3 ムクドリの追い出しと巣の撤去
契約後、専門スタッフが駆除作業を開始します。ムクドリは「鳥獣保護管理法」によって保護されているため、許可なく捕獲や殺傷をすることはできません。そのため、駆除の基本は「追い出し」となります。
プロの業者は、鳥が嫌がる特殊な忌避剤や、ムクドリの警戒心を煽る機材などを使用し、建物を傷つけることなく安全に追い出します。
ムクドリがいなくなったことを確認した後、巣を丁寧に撤去します。
巣の中には、ダニやノミなどの害虫が大量に潜んでいる可能性があるため、周辺を含めて慎重に作業を進めます。
なお、巣に卵やヒナがいる場合は、法律に則った適切な手順で対応する必要があり、これも専門業者に任せるべき理由の一つです。
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(環境省)の知識を持ったプロが対応します。
ステップ4 侵入経路の封鎖作業
ムクドリを追い出して巣を撤去しただけでは、再び同じ場所に戻ってきて巣を作られてしまう可能性が非常に高いです。
そのため、ムクドリが出入りしていた侵入経路を物理的に塞ぐ作業が不可欠です。
プロの業者は、建物の構造や材質に合わせて最適な材料を選定します。
例えば、換気口や通気口には耐久性の高いパンチングメタルや金網を設置し、壁のわずかな隙間は専用のコーキング剤で埋めるなど、建物の美観を損なわないよう丁寧に施工します。
これにより、ムクドリの再侵入を物理的に防ぎます。
ステップ5 フンの清掃と殺菌消毒
ムクドリのフンは、悪臭や建物のシミの原因になるだけでなく、乾燥して空気中に飛散すると、アレルギーや感染症を引き起こす病原菌を媒介する危険性があります。
そのため、巣があった場所やフンで汚染された箇所を徹底的に清掃し、消毒することが極めて重要です。
専門業者は、防護服やマスクを着用して安全を確保した上で、高圧洗浄機や専用の薬剤を用いてフンを完全に除去します。
その後、次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌・消毒剤を散布し、病原菌やウイルスを死滅させます。
消臭作業も併せて行い、衛生的で快適な環境を取り戻します。
もう寄せ付けない!プロによる徹底した再発防止策
ムクドリは非常に帰巣本能が強く、一度安全な場所だと認識すると、執拗に戻ってこようとします。
侵入経路の封鎖に加えて、さらなる再発防止策を講じることで、被害の再発リスクを大幅に低減できます。
プロの業者が行う代表的な再発防止策には、以下のようなものがあります。
- 防鳥ネットの設置:ベランダや建物の開口部など、広範囲にわたって物理的に侵入を防ぎたい場合に最も効果的な方法です。外から目立ちにくい黒やグレーのネットや、耐久性の高い素材など、建物の状況や景観に合わせて最適なネットを提案・設置します。
- 忌避剤の設置・塗布:ムクドリが嫌う味覚や嗅覚、触覚に作用する特殊なジェル状の薬剤を、手すりや屋根のフチなど、鳥が止まりやすい場所に塗布します。雨風に強く、効果が長期間持続するプロ仕様の忌避剤を使用します。
- 剣山(バードスパイク)の設置:室外機の天面や看板の上など、ピンポイントで鳥の飛来を防ぎたい場所に、樹脂製やステンレス製の剣山を設置します。鳥を傷つけることなく、物理的に着地できなくさせる効果があります。
これらの再発防止策は、一つだけでなく、被害状況や建物の構造、周辺環境に応じて複数組み合わせることで、より高い効果を発揮します。
多くの業者は施工後の保証制度を設けており、保証期間内に万が一被害が再発した場合は、無償で対応してくれます。
業者に頼む前に知っておきたいQ&A
ムクドリ駆除を業者に依頼するにあたり、多くの人が抱く疑問や不安。
ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。問い合わせる前に確認し、スムーズな業者依頼に役立てましょう。
駆除業者はすぐに駆けつけてくれますか
多くの害獣・害鳥駆除業者は「最短即日対応」や「24時間365日受付」を掲げており、緊急性の高い被害にも対応できる体制を整えています。
しかし、これはあくまで「受付」が24時間対応という意味合いの場合が多く、実際の作業は業者のスケジュールや移動時間によって左右されます。
特に、ムクドリの繁殖期である春から夏にかけては依頼が集中し、予約が取りにくくなる傾向があります。
被害に気づいたら、まずは複数の業者に電話で問い合わせ、状況を説明した上で、現地調査に来てもらえる最短の日時を確認することをおすすめします。
アパートやマンションでも駆除を依頼できますか
はい、アパートやマンションといった集合住宅でも駆除を依頼することは可能です。
ただし、戸建て住宅と異なり、事前に確認・許可が必要になるケースがほとんどです。
賃貸物件の場合は、必ず大家さんや管理会社に連絡し、許可を得てから業者に依頼してください。
無断で駆除作業を行うと、規約違反となりトラブルの原因になります。
被害状況を正確に伝えることで、費用の負担について相談できる可能性もあります。
分譲マンションの場合、ベランダの天井裏や外壁の隙間などは「共用部分」とみなされることが多く、駆除作業には管理組合の許可が必要です。
まずは管理規約を確認し、管理会社や理事会に相談しましょう。
駆除作業中の騒音や近所への影響はありますか
巣の撤去や侵入口を塞ぐ作業では、工具を使用するため、ある程度の作業音が発生する可能性があります。
また、高所での作業に高所作業車などを使用する場合は、その稼働音も考慮する必要があります。
しかし、プロの駆除業者は近隣への配慮も心得ています。
作業を行う時間帯(早朝や夜間を避けるなど)を調整したり、事前に作業内容を説明したりといった対応をしてくれるのが一般的です。
優良な業者であれば、依頼時にこちらから確認しなくても、近隣への配慮について説明してくれます。
より安心して作業を進めるためには、依頼者自身も両隣や階下のお宅へ「〇月〇日に鳥の巣の駆除作業を行いますので、ご迷惑をおかけします」と一言挨拶しておくと、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
支払い方法には何がありますか
支払い方法は業者によって異なりますが、一般的には以下のような方法に対応しています。
- 現金払い
- 銀行振込
- クレジットカード決済
最近では、PayPayなどのQRコード決済や電子マネーに対応している業者も増えてきています。
駆除費用は決して安い金額ではないため、ご自身の都合の良い支払い方法が利用できるか、必ず見積もり時や契約前に確認しておきましょう。
高額な支払いになる場合は、分割払いに対応しているかどうかも合わせて確認しておくと安心です。
まとめ
ムクドリの騒音やフン被害にお悩みの場合、プロの駆除業者への依頼が最も安全で確実な解決策です。
鳥獣保護管理法により許可のない個人での駆除は法律で禁止されており、高所作業などの危険も伴います。
専門業者は法に則った駆除はもちろん、巣の撤去、フンの清掃・消毒、徹底した再発防止策まで一貫して行います。
費用は被害状況で変動するため、まずは複数の業者から無料見積もりを取り、信頼できる一社を選びましょう。