コオロギ 駆除

秋の夜、庭から聞こえる「リリリ…」というコオロギの鳴き声。

風流に感じるのも束の間、その数が異常に増えると「うるさくて眠れない」「洗濯物についていて驚いた」「家の中にまで侵入してきた」など、不快な害虫へと変わってしまいます。

なぜ、うちの庭だけこんなにコオロギが大量発生するのかと、お悩みではないでしょうか。

実は、コオロギが大量発生する庭には共通した原因があり、その根本原因を解決しない限り、一時的に駆除してもすぐに再発してしまいます。

結論から言うと、コオロギの発生を防ぐ鍵は、彼らが好む「湿気が多く、隠れやすい環境」を庭からなくすことです。

この記事では、庭のコオロギが大量発生する3つの原因を解説し、即効性のある殺虫剤からペットや小さなお子様がいても安心な方法まで、状況に合わせた確実な駆除方法を網羅的にご紹介します。

さらに、二度とコオロギを寄せ付けないための具体的な予防策まで徹底解説。

この記事を最後まで読めば、コオロギの悩みから解放され、静かで快適な庭を取り戻すためのすべてが分かります。

庭にコオロギが大量発生する3つの原因

秋の夜長に聞こえる「リリリ…」というコオロギの鳴き声は、季節を感じさせる風物詩です。

しかし、その数が異常に増えてしまうと、昼夜を問わない鳴き声が騒音になったり、洗濯物や外壁に糞が付着したりと、深刻な害虫問題に発展します。

なぜあなたの庭にだけコオロギが大量発生してしまうのでしょうか。

その原因は、コオロギにとって「住みやすい環境」が整ってしまっていることにあります。

ここでは、コオロギが庭に大量発生する主な3つの原因を詳しく解説します。

原因を正しく理解することが、効果的な駆除と再発防止の第一歩です。

原因1 湿気が多く隠れ場所が豊富

コオロギが繁殖する上で最も重要な条件の一つが「湿気」です。エンマコオロギやフタホシコオロギといった日本でよく見られる種類の多くは、ジメジメとした湿度の高い場所を好みます。

庭の水はけが悪かったり、日当たりが悪い場所があったりすると、土壌が常に湿った状態になり、コオロギにとって絶好の生息地となってしまうのです。

さらに、コオロギは非常に臆病な昆虫で、日中は鳥などの天敵から身を守るために物陰に隠れて過ごします。

そのため、庭に隠れ場所が多ければ多いほど、安心して棲みつき、繁殖してしまいます。

具体的には、以下のような場所がコオロギの隠れ家になりやすいです。

  • 植木鉢やプランターの下
  • 放置された石やレンガ、ブロックの隙間
  • ウッドデッキや縁の下の空間
  • エアコン室外機の裏側
  • 使っていない園芸用品や資材の物陰

このような湿気と隠れ家がセットになった場所は、コオロギにとって最高の住処です。

日中は安全な場所で休み、夜になると活動を始めるため、気づかないうちに庭で大量に繁殖しているケースが少なくありません。

原因2 雑草や落ち葉が放置されている

手入れが行き届かず、雑草が生い茂っていたり、落ち葉が積もっていたりする庭も、コオロギの大量発生を招く大きな原因となります。

これらはコオロギにとって「隠れ家」と「餌」の両方を提供する、まさに楽園のような環境だからです。

伸び放題の雑草は、コオロギの姿を天敵から隠す格好のシェルターになります。

また、密集した草むらは日光を遮り、地面の湿度を高く保つため、コオロギが好むジメジメした環境を維持する役割も果たします。

同様に、吹きだまりに積もった落ち葉の下も、適度な湿度が保たれる快適な隠れ場所であり、産卵場所としても利用されやすいです。

さらに、コオロギは雑食性で、植物の葉や根、花のほか、昆虫の死骸や動物の糞まで何でも食べます。

放置された落ち葉が腐葉土化すると、それ自体が餌になります。

庭に生ゴミを放置していたり、ペットの餌の食べ残しがあったりする場合も、コオロギを誘引する原因となるため注意が必要です。

餌が豊富にある環境では、繁殖のスピードも速まり、あっという間に数が増えてしまいます。

原因3 夜間の照明に集まってくる

多くの夜行性の昆虫がそうであるように、コオロギも光に集まる習性(正の走光性)を持っています。

そのため、夜間に庭を明るく照らす照明は、広範囲からコオロギを引き寄せる原因となります。

特に、玄関のポーチライトや庭を照らすガーデンライト、窓から漏れる室内の明かりは、コオロギの誘蛾灯のような役割を果たしてしまいます。

光に集まってきたコオロギは、その周辺に隠れ場所や餌場があれば、そのまま庭に住み着いてしまいます。

照明の近くに前述したような湿った場所や草むらがあれば、コオロギが定着し、繁殖する条件が完全に整ってしまうのです。

また、光に引き寄せられて家の壁や網戸に集まったコオロギが、サッシのわずかな隙間や網戸の破れ目から室内に侵入してくるケースも頻繁に発生します。

特に虫が寄り付きやすいとされるのは、紫外線(UV)を多く放出する白色の蛍光灯や水銀灯です。

もしご自宅の屋外照明にこれらを使用している場合、知らず知らずのうちにコオロギを呼び寄せている可能性があります。

庭にいるコオロギの確実な駆除方法

庭で大量発生したコオロギを駆除するには、状況や環境に合わせた方法を選ぶことが重要です。

ここでは、即効性のある殺虫剤を使った方法から、ペットや小さなお子様がいるご家庭でも安心して試せる方法まで、具体的な手順と注意点を詳しく解説します。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自宅の状況に最適な駆除方法を見つけてください。

殺虫剤を使った駆除方法

「今すぐ目の前のコオロギを退治したい」「巣ごと根絶やしにしたい」という場合は、殺虫剤の使用が最も効果的です。

殺虫剤には様々なタイプがあり、用途によって使い分けることで、より高い駆除効果が期待できます。

ただし、化学薬品であるため、使用の際は製品の取扱説明書をよく読み、ペットや植物への影響にも十分配慮しましょう。

即効性で選ぶならスプレータイプ

目の前にいるコオロギを素早く駆除したい場合には、ジェット噴射式の殺虫スプレーが最適です。

コオロギを見つけたら直接噴射するだけで、その場で退治できます。

多くの製品が速効性の高い殺虫成分を含んでおり、動きの素早いコオロギにも効果を発揮します。

フマキラーの「カダン お庭の虫キラーダブルジェット」やアース製薬の「虫コロリアース」などが代表的な商品です。

使用する際は、風上から噴射し、薬剤を吸い込まないように注意してください。

また、大切な植物に直接かかると枯れてしまう原因になるため、周辺の環境にも配慮が必要です。

巣ごと駆除するなら毒餌(ベイト剤)タイプ

コオロギの姿はあまり見ないものの、物陰や植木鉢の下などに潜んでいる気配がある場合は、毒餌(ベイト剤)タイプの殺虫剤が効果的です。

これは、コオロギが好む成分で誘引し、殺虫成分を含んだ餌を食べさせることで駆除する方法です。

食べたコオロギが巣に帰って死ぬことで、その死骸を食べた他のコオロギも駆除できる連鎖効果が期待できる製品もあります。

アース製薬の「アースガーデン お庭の虫コロリ 顆粒」などを、コオロギが潜んでいそうな室外機の裏やプランターの陰、建物の基礎部分といった湿気の多い場所に設置しましょう。

お子様やペットが誤って口にしないよう、設置場所には十分注意してください。

侵入防止も兼ねるなら粉剤タイプ

庭のコオロギを駆除するだけでなく、家の中への侵入も防ぎたい場合には、粉剤タイプの殺虫剤がおすすめです。

建物の基礎周りや窓の下、玄関、勝手口など、コオロギが侵入してきそうな場所に帯状に散布することで、殺虫と侵入防止のバリアを張ることができます。

雨に強い撥水性の粉剤もありますが、効果を持続させるためには定期的に散布し直すことが重要です。

アース製薬の「虫コロリアース 粉剤」などが広く利用されています。

散布する際は、風で粉が飛散しないように風のない日を選び、マスクや手袋を着用するとより安全です。

ペットや子供がいても安心な駆除方法

殺虫剤の化学成分が気になるご家庭では、自然由来の成分や物理的な方法で駆除することも可能です。

殺虫剤に比べて即効性や持続性は劣る場合がありますが、環境への負荷が少なく、安心して試せるのが大きなメリットです。

熱湯をかけて駆除する

最も手軽で安全な方法が、熱湯を使った駆除です。コオロギは熱に弱いため、60℃以上のお湯をかければ簡単に駆除できます。

コオロギが潜んでいる物陰や石の下、巣になっていそうな地面の割れ目などに、やかんで熱湯を直接注ぎ込みましょう。

この方法は、成虫だけでなく土の中にいる可能性のある卵にも効果が期待できます。

ただし、ご自身が火傷をしないように十分注意が必要です。

また、植物の根元にかけると枯れてしまうため、植栽の近くでは使用を避けてください。

木酢液やハッカ油などの自然由来成分を使う

コオロギが嫌う匂いを利用して、庭から追い出す忌避(きひ)という方法も有効です。

木酢液やハッカ油は、その代表的なアイテムです。木酢液は、木炭を作る際に出る煙を液体にしたもので、独特の燻製のような香りを虫が嫌います。

水で200~500倍程度に薄め、スプレーボトルに入れてコオロギがいそうな場所に散布します。

ハッカ油は、数滴を無水エタノールで溶かし、水で薄めてハッカスプレーとして使用します。

玄関や網戸、通気口など侵入経路になりそうな場所に吹き付けておくと効果的です。

これらの自然由来成分は効果の持続時間が短いため、2~3日おきにこまめに散布するのがポイントです。

特に猫を飼っているご家庭では、ハッカ油などの精油が体調不良を引き起こす可能性があるため、使用には注意が必要です。

粘着シートで物理的に捕獲する

薬剤を使わずにコオロギを捕獲するには、ゴキブリ用などの強力な粘着シートが役立ちます。

コオロギは壁際や物陰を移動する習性があるため、室外機の裏や縁の下、プランターの周辺など、通り道になりそうな場所に設置しておくだけで捕獲できます。

雨に濡れると粘着力が低下するため、屋外に設置する場合は軒下など雨がかかりにくい場所を選びましょう。

ただし、コオロギ以外の虫や、ヤモリなどの小動物が誤ってかかってしまう可能性もある点には留意が必要です。

二度と寄せ付けない コオロギの発生を予防する対策

庭のコオロギを一度駆除しても、再び発生してしまっては意味がありません。

コオロギにとって快適な環境が庭にある限り、彼らは何度でもやってきます。

最も重要なのは、駆除と並行して「コオロギが住み着きにくい環境」を作り上げ、再発を根本から防ぐことです。

対策は大きく分けて「庭の環境改善」と「家への侵入防止」の2つのアプローチがあります。

どちらも地道な作業ですが、確実な効果が期待できるため、ぜひ実践してみてください。

庭の環境を改善する

コオロギは、暗くジメジメしていて隠れ場所が豊富な環境を好みます。

つまり、庭の環境を「明るく、乾燥していて、見通しが良い」状態に変えることが、最も効果的な予防策となります。

コオロギの隠れ家や餌場、産卵場所をなくし、彼らにとって居心地の悪い場所に変えていきましょう。

定期的に雑草を抜き落ち葉を掃除する

伸び放題の雑草や、地面を覆う落ち葉は、コオロギにとって最高の隠れ家です。

日中の日差しや天敵から身を守るだけでなく、湿気を保ち、餌となる他の小さな虫や植物の根が集まる場所にもなります。

まずは、これらの隠れ場所を徹底的に排除しましょう。

定期的に草むしりを行い、特に建物の基礎周りや物置の陰、植え込みの下など、見えにくい場所も念入りに手入れしてください。

刈り取った雑草や集めた落ち葉は、そのまま放置せず、速やかにゴミ袋に入れて処分します。

もし堆肥として利用する場合は、家から離れた場所にコンポストを設置しましょう。

また、植木鉢やプランターの下、置きっぱなしの石やレンガの裏なども、コオロギが好む潜伏場所です。

定期的に移動させて下を掃除し、湿気がこもらないように風通しを良くすることが大切です。

手間を省きたい場合は、防草シートを敷いた上に砂利を敷き詰めるのも、雑草対策と隠れ場所の排除を同時に行える有効な方法です。

水はけを良くしてジメジメした場所をなくす

コオロギをはじめとする多くの害虫は、湿度の高い環境を好んで生息・繁殖します。

庭に水たまりができやすい場所や、常に土が湿っているようなジメジメしたエリアは、コオロギの格好の産卵場所となってしまいます。庭全体の水はけを見直し、乾燥した状態を保つことを心がけましょう。

まずは、雨が降った後に水たまりができていないかチェックします。

水が溜まりやすい場所があれば、土に砂や腐葉土を混ぜて水はけを良くしたり、地面に緩やかな傾斜をつけて水が流れるようにしたりする工夫が必要です。

U字溝などの排水設備を設けるのも効果的です。

見落としがちなのが、雨どいの詰まりです。落ち葉などで雨どいが詰まると、雨水が溢れて外壁周辺の土壌を常に湿らせてしまいます。

定期的に雨どいの点検と掃除を行いましょう。同様に、エアコンの室外機から出るドレン水も、そのまま垂れ流しにしていると周辺が湿気の原因になります。

ドレンホースを排水溝まで延長するなど、適切に排水処理を行うことが望ましいです。

家への侵入経路を塞ぐ

庭の環境を整えても、家の中に侵入されては元も子もありません。

特に秋になると、越冬や産卵のために暖かい室内へ侵入しようとするコオロギが増えます。

彼らは驚くほど小さな隙間からでも入り込むことができるため、物理的に侵入経路を塞ぐ対策が不可欠です。

家の周りを点検し、怪しい隙間は徹底的に埋めていきましょう。

網戸の破れやサッシの隙間を補修する

窓やドアは、コオロギの主要な侵入経路の一つです。

特に夜間、室内の明かりに誘われて網戸に集まってきたコオロギが、わずかな隙間を見つけて侵入してきます。

まずは、家中の網戸に穴やほつれ、破れがないかを確認してください。

小さな穴でも、市販の網戸補修シールやパッチを使えば簡単に修理できます。網戸のゴムパッキンが劣化して隙間ができていないかもチェックしましょう。

また、網戸を閉めていても、サッシとの間に隙間が生じているケースも少なくありません。

これは、サッシのレール部分にゴミが溜まっていたり、戸車の高さが合っていなかったりすることが原因です。

レールを掃除し、戸車の調整や交換を行うことで、隙間をなくすことができます。

窓を開閉する際は、網戸がきちんと閉まっていることを都度確認する習慣をつけましょう。

エアコンの配管周りの隙間を埋める

エアコンの配管が壁を貫通している部分は、家の中でも特に隙間が生まれやすい要注意ポイントです。

施工時に隙間を埋めるパテが使われていますが、経年劣化で硬化したり、ひび割れたりして隙間ができてしまうことがあります。

この隙間は、コオロギだけでなくゴキブリなど様々な害虫の侵入経路となります。

壁の貫通部分をチェックし、隙間が見つかった場合は、ホームセンターなどで購入できる「エアコン配管用パテ」を使ってしっかりと埋め直しましょう。

粘土状で作業しやすく、誰でも簡単に対策できます。

さらに、室外に伸びているドレンホースの排出口も盲点です。

ここからコオロギがホースを遡って室内に侵入してくることがあります。

対策として、ホースの先端に専用の「防虫キャップ」を取り付けることを強くおすすめします。

100円ショップなどでも手に入り、差し込むだけで簡単に設置できる非常に効果的なアイテムです。

その他、換気口や通気口なども、防虫ネットやフィルターでカバーしておくとより安心です。

自分で駆除できない場合は専門業者への依頼も検討

ここまでご紹介した方法を試してもコオロギの数が減らない、あるいは大量発生していて自分での駆除作業に限界を感じる場合は、害虫駆除の専門業者に依頼することを強くおすすめします。

特に、コオロギの鳴き声による騒音被害や、室内に侵入してくるなどの実害が出ている場合は、早めにプロに相談するのが賢明です。

専門家はコオロギの生態を熟知しており、根本的な原因を特定した上で、最も効果的な駆除と再発防止策を提案してくれます。

まとめ

庭のコオロギ問題は、確実な駆除と徹底した予防策を組み合わせることで解決できます。

コオロギは湿気が多く、雑草や落ち葉といった隠れ場所が豊富な環境に集まるため、まずはその原因を取り除くことが重要です。

駆除を行う際は、即効性のあるスプレータイプの殺虫剤や巣ごと駆除できるベイト剤、侵入を防ぐ粉剤など、目的に合わせて使い分けましょう。

ペットやお子様がいるご家庭では、熱湯や木酢液、粘着シートといった安全な方法も有効です。

そして、最も大切なのは再発させないための予防策です。

定期的に庭の雑草を抜き、落ち葉を掃除して、水はけを良くすることで、コオロギが住みにくい環境を作ることが根本的な解決に繋がります。

併せて、網戸の破れやサッシの隙間を塞ぎ、家への侵入経路を断つことも忘れないでください。

もし大量発生してしまい自力での対応が難しい場合は、無理せず専門の駆除業者に相談することも検討しましょう。

この記事で紹介した方法を実践し、コオロギに悩まされることのない快適なお庭を取り戻してください。

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