
大切に育てているゼラニウムの葉が白くなったり、新芽に小さな虫がびっしり付いていたりしてお困りではありませんか。
ゼラニウムの害虫を効果的に駆除し、再発を防ぐためには、発生した虫を取り除くだけでなく、害虫が発生する根本的な原因を理解し、日々の管理で予防することが最も重要です。
この記事では、ゼラニウムに付きやすいアブラムシやハダニといった害虫の種類と見分け方、風通しや肥料などの発生原因、牛乳や殺虫剤を使った具体的な駆除方法、そして二度と害虫を寄せ付けないための剪定や水やりのコツといった予防策まで、園芸のプロが徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、ゼラニウムの害虫に関するあらゆる悩みを解決し、大切な株を健康に育てるための知識がすべて身につきます。
目次
ゼラニウムに発生しやすい害虫の種類と被害症状
ゼラニウムは比較的育てやすいハーブですが、いくつかの害虫が発生することがあります。
大切なゼラニウムを健やかに育てるためには、まず敵を知ることが重要です。
ここでは、ゼラニウムに発生しやすい代表的な害虫の種類と、それぞれが見せる特有の被害症状について詳しく解説します。
早期発見・早期対応が被害を最小限に抑える鍵となります。
アブラムシ
アブラムシは、体長2mm~4mmほどの小さな虫で、緑色や黒色、茶色など様々な色をしています。
春から秋にかけて、特に暖かく風通しの悪い環境で大量に発生しやすい害虫です。
ゼラニウムの柔らかい新芽や茎、葉の裏、つぼみなどに群がって寄生します。
被害症状としては、口針を突き刺して植物の汁を吸うため、栄養を奪われた部分は生育が悪くなり、葉が縮れたり変形したりします。
また、アブラムシの排泄物である「甘露(かんろ)」は糖分を含んでおり、これが葉や茎に付着するとベタベタになります。
この甘露を栄養源として「すす病」という黒いカビが発生し、葉の表面を覆って光合成を妨げ、ゼラニウムの見た目と健康を著しく損ないます。
さらに、ウイルス病を媒介することもあるため、見つけ次第すぐに対処が必要です。
>>【即効】大量のアブラムシ駆除に!業者をオススメする理由と知らないと損する退治法と予防策
ハダニ
ハダニは体長0.5mm程度と非常に小さく、肉眼での確認が難しい害虫です。
クモの仲間に分類され、高温で乾燥した環境を好むため、梅雨明けから秋にかけての時期や、雨の当たらないベランダ、冬場の室内などで特に発生しやすくなります。
主に葉の裏に寄生して汁を吸います。
被害の初期症状は、葉の表面に針で刺したような白い小さな斑点がポツポツと現れることです。
これは葉の葉緑素が抜けた跡で、「カスリ状」の被害と呼ばれます。
被害が進行すると、斑点が繋がって葉全体が白っぽくなり、光合成ができなくなって最終的には枯れてしまいます。
ハダニが大量発生すると、葉や茎の間にクモの巣のような細かい糸を張り巡らせるのが特徴です。葉に霧吹きで水をかけると、この糸が見えやすくなることがあります。
ヨトウムシ
ヨトウムシは「夜盗虫」という名前の通り、ヨトウガなどの蛾の幼虫で、昼間は株元の土の中や葉の裏に隠れ、夜になると活動を始めて葉や花を食害します。
体長は成長すると4cm~5cmほどになり、緑色や褐色のイモムシ状の姿をしています。
被害症状は、葉に穴が開けられたり、葉脈だけを残して食べられたりする激しい食害です。
特に新芽や若い葉、花やつぼみといった柔らかい部分を好んで食べます。
食欲が旺盛なため、一晩で株が丸裸にされてしまうことも少なくありません。
昼間にゼラニウムの株元を観察し、黒や緑色の小さな糞が落ちていたら、ヨトウムシが潜んでいる可能性が高いでしょう。
>>【ヨトウムシ駆除の決定版】知らないと損!プロが教える発生原因から予防法まで
コナジラミ
コナジラミは、体長1mm~2mmほどの白い小さな虫で、羽があり、成虫は飛ぶことができます。高温多湿を好み、特に風通しの悪い場所で発生しやすいです。
オンシツコナジラミやタバココナジラミといった種類が知られており、繁殖力が非常に高いため、一度発生するとあっという間に増えてしまいます。主に葉の裏に集団で寄生します。
被害症状はアブラムシと似ており、吸汁による生育不良や葉の黄化を引き起こします。
また、排泄物(甘露)によってすす病を誘発し、葉を黒く汚す点も同様です。
コナジラミの最も分かりやすい特徴は、ゼラニウムの株を少し揺らしただけで、白い粉のような成虫が一斉に飛び立つことです。
ウイルス病を媒介する厄介な害虫でもあります。
ナメクジとカタツムリ
ナメクジやカタツムリは、厳密には昆虫ではありませんが、ゼラニウムに被害をもたらす代表的な害虫です。
湿度の高い環境を好み、特に梅雨の時期や雨上がりの夜間に活発に活動します。
昼間は植木鉢の裏や物陰など、湿った涼しい場所に隠れています。
被害症状は、葉や花びら、新芽などの柔らかい部分が食べられて、不規則な形の穴が開く食害です。
特に、彼らが這った跡にはキラキラと光る筋が残るため、他の食害性害虫と簡単に見分けることができます。
この光る筋を見つけたら、ナメクジやカタツムリの仕業と考えて間違いありません。
特に植え付けたばかりの若い苗は被害に遭いやすく、大きなダメージを受けることがあります。
>>【完全ガイド】畑や風呂にカタツムリ大量発生!原因から対策まで網羅する駆除方法
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害虫が発生する主な原因とは
丈夫で育てやすいイメージのあるゼラニウムですが、特定の条件下では害虫の被害に遭いやすくなります。
害虫の発生には必ず原因があり、それを知ることが効果的な駆除と予防の第一歩です。
ここでは、ゼラニウムに害虫が発生する主な3つの原因について、詳しく解説します。
ご自身の栽培環境と照らし合わせて、原因を探ってみましょう。
風通しが悪い環境
ゼラニウムの害虫発生において、最も大きな原因の一つが「風通しの悪さ」です。
植物が密集していたり、壁際や室内の隅など空気の流れが滞る場所に置いていたりすると、株周りの湿度が高くなります。
このようなジメジメした環境は、多くの害虫にとって非常に好都合な住処となります。
特に、アブラムシやコナジラミ、ハダニといった小さな害虫は、風通しが悪い場所で繁殖しやすくなります。
空気がよどんでいると、害虫が葉や茎に定着しやすく、一度発生するとあっという間に増殖してしまうのです。
また、湿気がこもることで葉にカビが生えたり、病気が発生しやすくなったりします。
病気で弱った株は抵抗力が低下し、さらに害虫を呼び寄せるという悪循環に陥ることも少なくありません。
ゼラニウムを健康に保つためには、常に新鮮な空気が葉の間を通り抜けるような環境を整えることが不可欠です。
乾燥のしすぎや水のやりすぎ
水やりは植物栽培の基本ですが、その量が極端になると害虫の発生原因となります。
ゼラニウムは乾燥に比較的強い植物ですが、それも程度問題です。
まず「乾燥のしすぎ」ですが、土がカラカラの状態が長く続くと、ゼラニウムは水分不足でストレスを感じ、株全体が弱ってしまいます。
植物の抵抗力が落ちると、害虫の格好のターゲットになります。
特に、高温で乾燥した環境を好むハダニは、水切れを起こしたゼラニウムの葉裏などで大発生しやすくなります。
定期的な葉水(葉に霧吹きで水をかけること)がハダニ予防に効果的なのは、このためです。
一方で、「水のやりすぎ」による過湿も深刻な問題を引き起こします。土が常にジメジメと湿っていると、根が呼吸できずに「根腐れ」を起こす原因となります。
根が傷むと、株は急速に元気を失い、やはり害虫に対する抵抗力が著しく低下します。さらに、湿った土壌環境はナメクジやカタツムリ、コバエ類(キノコバエなど)の発生を助長します。
これらの害虫は、弱った株の新芽や根を食害し、被害をさらに拡大させる可能性があります。
ゼラニウムの水やりは、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」というメリハリが重要です。
窒素過多の肥料
美しい花を咲かせ、元気に育ってほしいという思いから、つい肥料を多めに与えてしまうことがあるかもしれません。
しかし、肥料の成分バランス、特に「窒素(N)」の与えすぎは、かえって害虫を呼び寄せる原因になります。
窒素は葉や茎の成長を促す「葉肥(はごえ)」として知られていますが、これが過剰になると、植物の組織が軟弱に育ってしまいます。
専門的には「徒長(とちょう)」と呼ばれる状態で、細胞壁が薄く、柔らかい葉や茎になります。
この柔らかい組織は、アブラムシなどの吸汁性害虫にとって、非常に吸いやすく栄養豊富なご馳走です。
JA全農の営農情報においても、窒素肥料の多用がアブラムシの発生を助長することが指摘されています。
窒素過多の株は、見た目には青々としていても、病害虫に対する抵抗力はむしろ低下しているのです。
ゼラニウムに肥料を与える際は、製品に表示された規定量を守り、花付きを良くするリン酸(P)や根を丈夫にするカリウム(K)とのバランスが取れた草花用の肥料を選びましょう。
特に開花期には、窒素分が控えめの液体肥料などを適切に使うことが、健全な生育と害虫予防につながります。
ゼラニウムの害虫駆除の具体的な方法
ゼラニウムに害虫を見つけたら、被害が広がる前に迅速に対処することが大切です。
害虫の数や種類、ご自身の園芸スタイルに合わせて、最適な駆除方法を選びましょう。
ここでは、薬剤を使わない手軽な方法から、効果の高い薬剤を使用する方法まで、具体的な手順を詳しく解説します。
薬剤を使わない手軽な駆除方法
小さなお子様やペットがいるご家庭、あるいはオーガニックな栽培を心がけている方におすすめなのが、薬剤を使わない駆除方法です。
発生初期であれば、これらの方法で十分に対応可能な場合も多くあります。
手やブラシで取り除く
最もシンプルで、すぐに実行できるのが物理的に害虫を取り除く方法です。
アブラムシが群生している場合や、ヨトウムシの幼虫、ナメクジなど、目に見える大きさの害虫に特に有効です。
粘着テープやガムテープを使い、葉の裏などにいるアブラムシやハダニをペタペタと貼り付けて取り除くのが手軽です。
また、使い古しの歯ブラシや柔らかい筆で、株を傷つけないように優しくこすり落とす方法もあります。
取り除いた害虫は、ビニール袋などに入れてしっかりと口を縛り、確実に処分しましょう。
牛乳や石鹸水スプレーで駆除する
ご家庭にあるものを利用して、手作りの駆除スプレーを作ることもできます。
特にアブラムシやハダニのような体の小さい害虫に効果的です。
牛乳スプレーは、牛乳を水で1:1の割合で薄めてスプレーボトルに入れ、害虫に直接吹きかけます。
牛乳が乾燥する際に膜を作り、害虫の気門(呼吸するための穴)を塞いで窒息させる仕組みです。
ただし、散布後は牛乳が腐敗して悪臭やカビの原因になるため、数時間後に必ず水で洗い流してください。
石鹸水スプレーは、食器用洗剤(界面活性剤)を水で200~500倍程度に薄めて作ります。
これも害虫の気門を塞ぐ効果を狙ったものです。
植物への影響を考慮し、なるべく植物油由来のカリ石鹸など、刺激の少ないものを選ぶと良いでしょう。
使用する際は、まず目立たない葉で試してみて、薬害が出ないか確認してから全体に散布することをおすすめします。
こちらも散布後は水で洗い流すのが基本です。
木酢液や竹酢液を活用する
木酢液や竹酢液は、木炭や竹炭を作る際に出る煙を冷却して液体にしたもので、殺菌・殺虫効果のほか、害虫の忌避効果が期待できます。
製品に記載されている希釈倍率(一般的に500~1000倍)を守って水で薄め、葉の表裏や株元に定期的に散布します。
独特の燻製のような香りによって、害虫が寄り付きにくくなります。
また、土壌に散布することで、土の中の有用な微生物を活性化させ、植物の成長を助ける土壌改良効果も期待できます。
薬剤を使った効果的な駆除方法
害虫が大量に発生してしまった場合や、手作業での駆除が追いつかない場合は、園芸用の殺虫剤を使用するのが最も効果的です。
殺虫剤には様々な種類があるため、成分や効果を理解して、状況に応じて適切に使い分けましょう。
天然成分由来の殺虫剤
化学合成された薬剤に抵抗があるけれど、手作りスプレーよりも高い効果を求める方には、天然成分由来の殺虫剤がおすすめです。
例えば、除虫菊から抽出される「ピレトリン」や、デンプンを主成分とするものが代表的です。
これらは害虫の神経系に作用したり、気門を物理的に塞いだりして効果を発揮します。
住友化学園芸の「ベニカマイルドスプレー」のように、食品成分由来の製品は、収穫前日まで使えるものも多く、比較的安心して使用できます。
効果の持続期間は化学合成農薬に比べて短い傾向があるため、定期的な散布が必要です。
化学合成された殺虫剤
広範囲にわたる害虫の発生や、しつこい害虫を確実に駆除したい場合には、化学合成された殺虫剤が有効です。
殺虫剤には、薬剤が直接かかった害虫に効く「接触剤」と、根や葉から成分が吸収されて植物全体に行き渡り、それを食べた害虫を駆除する「浸透移行性剤」があります。
スプレータイプの「ベニカXネクストスプレー」などは、幅広い害虫に効果があり、即効性に優れています。
一方、株元に撒く粒剤タイプの「オルトラン粒剤」は浸透移行性で、効果が1ヶ月ほど持続するため、駆除と同時に予防効果も期待できます。
薬剤を使用する際は、必ず製品ラベルの指示に従い、対象となる害虫や植物(ゼラニウムに適用があるか)、使用時期、希釈倍率、使用回数を厳守してください。
また、散布時はマスクや手袋を着用し、風のない日に行うなど、安全対策を徹底しましょう。
>>プロが選ぶ害虫別のオススメ撃退(駆除)グッズ!置くだけ・スプレー徹底比較
二度と寄せ付けないための害虫予防策
一度害虫を駆除しても、ゼラニウムの栽培環境が変わらなければ、再び害虫が発生してしまう可能性があります。
大切なゼラニウムを害虫から守り、健康な状態を維持するためには、日々の予防策が何よりも重要です。
害虫が発生してから対処するのではなく、害虫が寄り付きにくい環境をあらかじめ作っておくことが、美しい花を長く楽しむための秘訣です。
ここでは、誰でも簡単に実践できる効果的な4つの予防策を詳しくご紹介します。
日当たりと風通しの良い場所で管理する
ゼラニウムの健康を保つための最も基本的な予防策は、適切な生育環境を整えることです。
ゼラニウムは日光を好む植物ですが、日本の夏の強すぎる直射日光は葉焼けを起こし、株を弱らせる原因になります。
理想的なのは、午前中にたっぷりと日が当たり、日差しが強くなる午後は明るい日陰になるような場所です。
特に西日が直接当たる場所は避けましょう。
日光と同じくらい重要なのが「風通し」です。
葉が密集していたり、壁際に鉢をぴったりとくっつけて置いたりすると、空気の流れが滞り、湿気がこもりやすくなります。
このような環境は、ハダニやコナジラミ、うどんこ病といった病害虫の温床となります。
鉢植えの場合は、鉢同士の間隔を十分に空け、鉢の下にレンガやスタンドを置いて高さを出すと、株元の風通しが劇的に改善されます。
特に湿度の高い梅雨の時期は、意識的に風通しを確保することで、多くのトラブルを防ぐことができます。
適切な水やりと肥料の管理
毎日の水やりと肥料の管理は、ゼラニウムの生育だけでなく、害虫の発生にも深く関わっています。
ゼラニウムは比較的乾燥に強い性質を持っていますが、水のやりすぎは根腐れを引き起こし、株全体の活力を奪います。
水やりの基本は「土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。そして、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。
溜まった水は根腐れの原因になるだけでなく、ナメクジやカタツムリ、蚊の発生源にもなります。
一方で、水切れを繰り返して極度に乾燥させると株が弱り、ハダニが発生しやすくなるため注意が必要です。
肥料の与え方にもポイントがあります。
特に、植物の葉や茎を成長させる「窒素(N)」成分が多い肥料を与えすぎると、葉が軟弱に茂り、アブラムシなどの吸汁性害虫を大量に呼び寄せてしまいます。
ゼラニウムの肥料は、花付きを促進する「リン酸(P)」や、根を丈夫にする「カリウム(K)」がバランス良く配合されたものを選びましょう。
春と秋の生育期には、ゆっくりと効果が持続する緩効性の固形肥料を土の上に置き、開花中は週に1回程度、規定倍率に薄めた液体肥料を水やり代わりに与えると、株が健全に育ち、害虫への抵抗力も高まります。
定期的な剪定と花がら摘み
定期的な剪定や花がら摘みは、株の見た目を美しく保つだけでなく、病害虫の予防に非常に効果的な作業です。
ゼラニウムは生育旺盛なため、放置すると枝や葉が混み合い、株の内部が蒸れやすくなります。
伸びすぎた枝、内側に向かって伸びる枝、黄化した古い葉などをこまめに切り取る「剪定」を行いましょう。
これにより、株全体の風通しと日当たりが良くなり、害虫が隠れる場所をなくすことができます。
特に梅雨前や夏越し前には、思い切って切り戻しを行うと、株の若返りにもつながります。
また、咲き終わった花をそのままにしておく「花がら」は、見た目が悪いだけでなく、灰色かび病などの病気の発生源となります。
さらに、種子を作ろうとして株の養分を消耗させる原因にもなります。
咲き終わった花は、花茎の付け根からこまめに摘み取る「花がら摘み」を習慣にしましょう。
枯れた花がらや落ちた葉は、害虫の隠れ家や病原菌の温床になるため、見つけ次第すぐに取り除き、株周りを常に清潔に保つことが大切です。
防虫ネットやコンパニオンプランツの活用
日々の管理に加えて、物理的・生物的なアプローチで害虫の侵入を防ぐ方法も有効です。
ヨトウムシの成虫であるガや、アブラムシ、コナジラミといった飛来する害虫に対しては、「防虫ネット」の使用が非常に効果的です。
鉢植えごとすっぽりと覆ったり、プランターにアーチ状の支柱を立ててトンネル掛けにしたりすることで、害虫がゼラニウムに到達し、産卵するのを防ぎます。
ネットを選ぶ際は、アブラムシなどの小さな虫も通り抜けられないように、目合いが1mm以下の細かいものを選ぶことが重要です。
化学薬品に頼らず、自然の力を借りる「コンパニオンプランツ」の活用もおすすめです。
コンパニオンプランツとは、近くに植えることで互いに良い影響を与え合う植物の組み合わせのことです。
例えば、マリーゴールドはその独特の香りで多くの害虫を遠ざける効果があり、ゼラニウムの近くに植えることでアブラムシなどの飛来を減らす効果が期待できます。
また、ミントやローズマリー、ニンニクといった香りの強いハーブ類も、害虫忌避効果があると言われています。
これらの植物をゼラニウムの鉢の周りにいくつか置くだけでも、害虫予防につながり、ガーデニングの彩りも豊かになります。
まとめ
本記事では、ゼラニウムに発生しやすい害虫の種類と症状、発生原因、そして具体的な駆除方法から再発させないための予防策までを網羅的に解説しました。
ゼラニウムの害虫対策において最も重要なのは、発生後の駆除ではなく、害虫が寄り付きにくい環境を日頃から整える「予防」です。
なぜなら、害虫が発生する主な原因は、風通しの悪さや不適切な水やり、肥料の与えすぎといった栽培環境にあるからです。
健康な株を育てることが、結果的に最も効果的な害虫対策となります。
万が一、アブラムシやハダニなどの害虫を見つけた場合は、被害が少ないうちなら手で取り除いたり、牛乳スプレーを試したりといった手軽な方法で対処しましょう。
被害が広がってしまった際には、天然成分由来の薬剤や化学合成殺虫剤を適切に使うことで、効果的に駆除できます。
日々の観察を欠かさず、日当たりと風通しを確保し、適切な管理を続けることで、大切なゼラニウムを害虫から守ることができます。
この記事で紹介した方法を実践し、美しいゼラニウムの花を長く楽しんでください。








